なにの相談していたか、当ててみて?
「ケモ耳三人嫁」の二次会編です。
「三人で相談してたんだ」
婚約者たちの実家に迎えのお願いを終えたあと席に戻ってきた未来の夫に黒髪のアカネは不意に言った。
「二次会に参加したクラスの子達からもアドバイスもらったし」白いドレスのテヤンが足を組んだ。
「たしかに、いきなり結婚するのはハードル高いよな」金髪のニアが快活な口調で続ける。
……ついさっき「学生結婚はなし」という話になったはずなのにと少女たちの婚約者は内心で首を傾げた。
「まずはあたしたち三人で同居しようってことにしたんだ」
「ああ、それはいい考えだ」ニアの言葉に婚約者は間髪入れずに賛成した。「僕の母親たちも三人で一緒に生活していて、そこに最年長のカトラ義母さんが参加したって聞いた」
「やっぱりそうなのね。いきなり男の人と同居は楽しいよりも大変って思ってたんだ」アカネが頷く。
「それに三人とも一人暮らしの経験もないし、実家太くてお嬢様暮らしで身の回りの世話をしてもらっているし、まずは【巣】を作ってみるのはいいと思うよ。母さんたちも家事の当番とかで結構揉めてたって懐かしそうに…どうした?」
「え、そこはオマエが通っていろいろしてくれるんじゃ……ないの?」
ニアの言葉に婚約者は愕然とする。
「あ、あたしも家事とかこなせる自信ない……家にはお手伝いさんいるし……」
「アカネが自信ないならあたしは家事能力ゼロだな。うん」テヤンがうなずく。
…これは色々特訓の必要がありそうだ。
勤めで忙しい四人の母親と父親に代わり、姉と妹たち、さらには3歳の末っ子の男児まで世話を焼いていた彼は決意する。
「言っとくけど」重々しく彼は宣言した。「いまは『旦那さまが何もかも世話を焼いてくれる』時代ではないからな。しっかり鍛えてやる」
ため息をつく婚約者たち。
けれども婚約者たち三人の耳はピンと立ち上がっていることから彼には分かってしまう。
彼女たちがこの新しい生活を心待ちにしていたことを。
……あのコたちの母親たちからの立て続けの激励のメッセージの理由はきっと、これだったんだろうな。
「まずは物件めぐりからだ」未来の夫は宣言する。「ちゃんと暮らしに向いた部屋を借りないと」
顔を見合わせ、少し頬を染めて三人の婚約者たちは頷いた。
呪文
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