打ち合わせの罠 ~メイド服は一着とは限らない~
インタビューも兼ねて話を聞こうとドアを開けると――
柚月、既に完璧なメイド服姿で登場。
桐島「……えっ、今日そういうノリだっけ?」
柚月「うん、テーマ通りでしょ?」
(メイド服で紅茶を淹れながら自然に言う)
桐島「じゃあその格好で話だけ聞ければ――」
柚月「……うん、でも、やっぱり桐島さんにも“実感”してもらわないと、ね?」
(柚月、無言でゆっくり立ち上がり、クローゼットの前へ)
カチッ
(扉が開く音)
中には綺麗に整列されたメイド服たち。サイズ別、用途別、撮影用、試着用――整然とした狂気。
そして、その中から“桐島サイズ”の一着を選び出す柚月。
柚月(ちら、と桐島を振り返る。目元だけ笑っていない、ぞくっとする笑顔)
柚月「桐島さんのサイズ、これで合ってると思うけど……ねえ、逃げないよね?」
桐島「……え?」
(一歩後ずさろうとした瞬間、柚月が前に出てきて――)
柚月(ふわっと服を手渡しながら、囁くように)
「だって……“非日常”って、ちゃんと体験しないと意味ないよね?
ねえ、桐島さん……“一緒に”やろ?」
(逃げ場なし。圧が重い)
桐島「……着ます。はい……着ます」
打ち合わせ開始5分で桐島、メイド服化完了。
そこへ偶然、トイレから戻る姉・理久が廊下を通る。
\「お姉ちゃ~ん」/
(柚月、即座に呼び止める)
理久「えっ、なんで呼ばれた!?」
部屋に入ると――
理久「待って、なんで私のサイズのメイド服がそこに!?」
柚月「ちょうどよかった。これも合わせて記事にできるかも♪」
(服、手渡される)
理久「……お前さっきのココアでわかったの!?音!?気配!?こっわ!!」
数分後――
メイド服姿で座る編集者と理系姉。
桐島「なんでこうなるんでしょうね……」
理久「打ち合わせって聞いてたのに……」
柚月(カメラを構えながら)「はい、笑って♪」
ストーリーが全くのへんなせってい、柚月さんが一時的にヤンデレかとか・・・(メイド服着なかったらどうなってたんだろう)
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