ドジっ娘生徒会長
フェンテスの都市構造、エネルギー源を探って来いという依頼である。
国立のノーマ養成学校には時として政府から出動の依頼がある。争いの仲裁や要人警護、事件捜査等、その依頼は多岐に渡る。
元々ヒノイのフェンテス侵攻には否定的であった刀夜だったが、国立学園の生徒会長という立場上、
また有事の際は学園生徒の安全は保障するという政府の条件に渋々依頼を了承した。
潜入自体は刀夜にとって簡単な任務であった。電気で強力な電磁場を作り空間を歪めて自身をカモフラージュする。
誰にも見つかることなくフェンテス潜入に成功した。
観察の為に身を潜められる場所を探す。何やら機械がぎっしり詰まった倉庫ような狭い場所を発見し、そこに身を隠して周囲を見渡す。
刀夜の目の前にフェンテスの機械都市が広がっていた。
整然と建ち並ぶ未来的な超高層ビル、空中に浮かぶ要塞都市、雑踏には人のみならず、ロボット、アンドロイド、サイボーグ、あらゆる動くものが行き交う。そして空飛ぶ車やドローン。
小さい頃からイメージしていた未来都市そのものだった。
「ここがフェンテス…」
いくらにヒノイに異能があるとは言え、こんなに科学が発展した機械国家に侵攻を始めたヒノイはどうなってしまうのか?
大きな不安が頭をよぎる。大切な学友や肉親が機械に蹂躙される光景が頭に浮かぶ。
その光景を振り払うように頭を振って冷静になる。まずは任務だ。
異能を発揮し電気エネルギーの流れを探る。
その時突然、激しい頭痛とめまいが刀夜を襲った。
「えっ?!なになになに???」
不安で頭痛?いやいやそんなレベルではない。
パニックになる刀夜。
頭の中で電気が激しくスパークする感覚。膨大な電気情報が脳内を猛烈に行き交い、アクセス過多でダウン寸前のサーバーの如く脳が悲鳴を上げる。
「?!?!!!!!」
それもそのはず、刀夜には人間の体内に走る極微弱な電気信号を読み取る能力がある。
ここは機械都市。発せられる電気信号、電波の量はヒノイの比ではない。
人体が発する超微弱な電気信号でさえ感じることができる刀夜にとって、この状況はさながら暴風吹き荒れる超巨大ハリケーンの中に裸で放り出されてしまったかのようであった。
任務については常に冷静沈着で責任感も強い刀夜であったが…
「こんなところで任務なんて無理ーーーーーーー!!!」
…任務失敗。
良く考えればこうなることは予想できたはずだが、こんなところでドジっ娘が発動してしまうとは…
カモフラージュだけは何とか維持し、元来た道をよろよろと戻る。
ヒノイに戻ったら政府の偉い役人をとっ捕まえてフェンテス侵攻を何が何でも中止させよう、そう決心した刀夜であった。
電撃生徒会長
https://www.chichi-pui.com/posts/e05da2e4-48ac-43ca-be7e-690063f0734a/
ポンコツ生徒会長
https://www.chichi-pui.com/posts/8f642311-1890-49f4-9e5c-cb372cb89bb0/
抜刀生徒会長
https://www.chichi-pui.com/posts/548371a8-9e6b-4adc-94e2-364518ef73ec/
笑顔の生徒会長
https://www.chichi-pui.com/posts/f9f7fdfb-daaf-4db8-8254-91d36b504ab0/
呪文
呪文を見るにはログイン・会員登録が必須です。
イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 40
- Scale 7.5
- Seed 3053922492
- Sampler DPM++ 2M Karras
- Strength
- Noise
- Steps 40
- Scale 7.5
- Seed 3053922492
- Sampler DPM++ 2M Karras