小説『主ノ為ニ法ヲ行使セヨ』【ニャンノ世界】
『主ノ為ニ法ヲ行使セヨ』
彼の行動原理は秩序ありし世界である。ゆえにCosmosOrderは
彼、津等常藤護(つらづねとうご)に対し、力天使を遣わした。
彼の相棒と成りし芯解
天力之御使偉(テンリキノミツカイ)
が降臨し、斥候や偵察任務の折には前衛を担う。
機械天使は周囲の木々に、警戒網を巡らせ、異常がないことを確認する。
藤護は、日々、戦闘にてボロボロになっていく天力を見ては、
「あまり、無茶をするな…テンミ」
「主ノ言葉、歯車ニ沁ミマス」
共に任務を果たしていくうちに、信頼のおける相棒となった。
テンミは彼の心遣いに敬意を表していた。
人間とは、このような存在もいるのだと、かつて失ってしまった光たるものを希望を、藤護に忠誠を誓う。
モリノアオの雪原地帯
ホッカイロウから
ガルツ海峡を渡って芯夜境戒極東方面軍が進攻活動を行う警戒地点
および戦闘地域となっている。
モリノアオの民は近づかず
森には古くから、訪れてはならぬ山や森
オソレヤマおよびオソレノモリ
があり、結果として、平原地帯が主戦場となるのであった。
遮蔽物はないために、狙撃手にとっては、格好の狩猟場である。
ゆえに、藤護は味方の狙撃手と連携し、警戒にあたる。
第一、天使の加護が在る、藤護に挑むものは…敵対せし混沌だ。
地中の奥深くから、地鳴りが起き、彼らは後方へと回避する。
「ー強化・遠速弾ー」
構築された法〈システム〉を行使する、其は魔法のようであって、人類が異形なる存在に対抗するために積み重ねてきた反抗への武器であった。
撃った弾は相手の脳天を霞め、
近接し、胴体をドリルで穿たんと、疾駆する。
通常ならば、遠距離武器は、
近接される前に撃破しなければ、
死ぬことは確実だろう。
だが、その距離的有利たるものを覆すのが、〈芯解〉たる、固有の相棒であった。
「テンミ頼んだ!」
「ー聖盾・衝ー」
されど、止まらぬは芯夜の本懐たるものか、進攻活動の叶徒たるや
機械天使もろとも、破壊せんと前進する。
だが、其こそが、
相対す叶徒の誤算であった。
「ッ!?」
穿つことは可能ならず…
叶徒の周囲には衝撃波たるものが起きて吹き飛ばされる。
刹那、宙に浮かびて、地上を見る敵対者…
走馬灯のように駆け抜ける
芯夜境戒の仲間達の顔が浮かぶ
声なき涙を流すは
いや、其はオイルだろうか…
白の法による狙撃にて
爆散せし、敵対者の哀しみを
藤護とテンミは見つめる。
曇天の白い空、
法は暗黒にて葬られ
混沌が跋扈した暗黒時代に
戻ってはならぬ…
ゆえに彼らは秩序の番人として
これからも戦い続ける。
人が世にて生き続ける為には
秩序在りて理があるのだから…
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