大人
(そんなこと……言われたくない……)思春期を迎え、少しずつ生えてきた柔らかな毛を隠すように前かがみになるが、男の指が無理やりその手を払いのける
「おいおい、優等生もちゃんと女になってるんだな」
男の指が黒髪の生えた恥丘を撫で、毛先をからめるき、気持ち悪い……触らないで……っ敏感な皮膚をくすぐられるような感覚に、思わず腰を引いてしまうが、縛られた体では逃れようがない
まだ薄いけどな指で毛を梳かすようにして、根本まで確認されるあんまり……じろじろ見ないでよ……顔を背けながらも、自分の体が大人へと変化している事実を改めて突きつけられ、複雑な思いが込み上げる
ふと、保健体育の教科書で見た二次性徴の図が頭をよぎる(あのイラストみたいに……私も……)必要以上に意識したことのなかった自分の体に、急に強い羞恥心が襲う
これからもっと濃くなっていくんだぞ男の言葉に、りつこは目を丸くする……そんなの、知ってるわよぶすっとした声で返すが、耳まで真っ赤になっている生物学の……授業で習ったもの……
しかし男の指が陰毛を掻き分け、さらに奥の敏感な部分へと向かうと、途端に声が上ずるあっ! そこは……やめて……っもはや陰毛の有無などどうでもよくなるほどの刺激が、股間からじんじんと伝わってくる
ふと、鏡で自分の姿を見た時のことを思い出す(あの時も……こんな風に、少しずつ変わってきているのを感じて……)大人になることへの不安と期待が入り混じった気持ちが、今の屈辱的な状況と重なってしまう
ほら、毛が生えてるってことは、ここもちゃんと使えるってことだ男の指が秘裂を押し広げ、じっとりと光る粘膜を晒す違う……っ! まだ……私……抗議する声も、もう誰を説得するためのものかわからなくなっていた
陰毛の生えた自分の体が、確かに性的な興奮を覚える存在になってしまった事実(私の体……どうしてこんなことに……)涙が頬を伝いながらも、股間からは確かに熱いものが滲み出ている
呪文
入力なし