大勢の人間に見られる羞恥心を必死で抑え込む――完膚なきまでの営業スマイル
正式な所属でなく、好感度アップのためのキャンペーン。
相変わらずパツンパツンのサイズで支給される服――何度言っても直らない。
係の者いわく――ひめるさんの胸がずっと成長してるからです。
納得のいかない思い――しかし、自分より、自分の身体のサイズに詳しい者に言われては反論できず。
いつのまにか彼女の後ろにはファンの人だかり。
大勢の人間に見られる羞恥心を必死で抑え込む――完膚なきまでの営業スマイル。
(これは仕事、仕事ですわ)
ふと、彼女の視線が一点を見つめた/微笑む。
口が音を出さず動いた。
「また後で会いましょう」
呪文
入力なし