【がぞうどうぞ】豆の店主、ミスタ・ビンズ 【ニャンノ世界】
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から展開される物語を構築しました。
【絵物語】『ミスタ・ビンズ』
キングスブリテン王国にある、
とある喫茶店の話である。
其処は人知を越える力を得られる豆があると言われ、数多の強者が、挑むも消息を絶つ。
ビンズは喫茶店【LostLuk】の店主
豆頭の店主で、旧時代ごろからずっと生きてる。
今宵も、客という名の挑戦者が
訪れる…負ければ焙煎、The End
「気に入ってくれたか兄弟…」
爺とキンニクイケメンたちは
珈琲をすする。
爺、マッチョ・ムー、
晴天アポカリプスでは
【合金のマッチョ】と呼ばれ、
彼の全身は、戦車砲ですら壊せない
鉄壁の軍人としてアミガルズ陸軍第三軍で活躍した人物である。
マッチョ中将、合金中将と呼ばれ、慕われていた…
「お前のもとへやって来たのは友のためだ…」
そう、マッチョムが、この場を訪れたのは、かつて此処にやってきた冒険好きの友人、【叶記の羅針盤ログボ】の最期を知るためである。
「お前が俺の戦友を殺したのは知っている…アイツは、旅好きだからな…好奇心は猫をも殺すというのに、奴は…」
「ブラザー、珈琲の味はどうだったかい」
「懐かしい味だったよ…、そう、冒険に出たかのような…っ!?」
マッチョムは珈琲を見て、
眼を見開く
「お前はっ!」
狂気と邪悪さが、一瞬にして
空間を飲み込む…
「ブラザー、気づいてもらえて嬉しいよ…そう、君はすでに豆になった…招かれたのだよ」
両手を広げる珈琲豆の店主
ミスタ・ビンズ
「ジイさん、俺たちが引き受ける!いくぞ、陸戦隊デルタマッスルの力、見せてやるぜ、ランドマッスル、ゼロワン」
同じく居合わせた筋肉三人組の
デルタマッスル
彼らはフリーダムホーク軍所属の軍人で
晴天アポカリプスで、合金中将と共に戦った戦友であり、ライバルであった。
デルタマッスルが引き受け、
合金中将も拳をぶつける
「焙煎してやる!」
相手の殻は固い
だが、コーヒーハウスの時代より
培われた、累積された時代というものは
彼らにとって、幾星霜の煌めきをもってしても突破できないものがあった。
コーヒーハウスができた頃に遡る
「ビンズ…コーヒーを」
コーヒーハウスでは日々、色んな話が
商売、学問、など様々な発見に満ちていた。
ビンズもそれらの話を聞いては、
コーヒーを持ち寄り加わる。
其れは時代を経ても…変わることのない
不変のものになろうと信じていた。
だが、時代は残酷である…
人は不変ではなく変化し
絶えず裏切り嘘をつく…
漆黒の中に染まる…珈琲豆…
繰り返される大戦の歴史によって
死にゆき、悲しむ者の涙を見て慟哭する
ビンズ…彼は願った…天に願いを叶える力があるならばと…
だが、カミなどいなかった
カミは死んでいたのやもしれない…
技術が解明されるたびに
人類はカミというものを文章上の事柄だと気付きはじめていた。
中世の時代では冒涜すれば殺されていたはずが…今ではムシンロンな者がいる。
カミは、いると、…思いたい。
この彼方の空にやってくる存在…
その狂気がやってくるのは、
さらに未来の話である…
終末事変
当然の結果であった…
技術の進歩の変わりに
想像性を失ってしまった
人類はAIに従属するようになる
AIの決めた価値観、AIの定めた計画に従う
制度の中にも組み込まれ、ビンズもまた従うように、行政監理局のものが、やって来た…フツウの喫茶店の終わりの始まりだった。
「AIの示す珈琲とは、人類の珈琲とはどんな味でしょうね」
「AIの命令に従えないのか!」
銃を向けられるビンズ
両手を広げるコーヒー豆の珈琲店主
「ブルーマウンテンかコナか…浅煎りか深煎りか…この世はAIにより最適化されたのですか?しかし、私は認めません…私はあの時のためにコーヒーを挽いています…なぜなら、私は貴方の珈琲時間を受け入れますから」
「撃て!」
歯車が壊れた瞬間であった
人類を珈琲にしようと始めた
きっかけ…すなわち彼にとっての反抗が
終喫茶【LostLuk】にはあった失在せし幸運の洛度、彼の店内は、次第に豆以外にも種類が豊富になった。
「管理局員さんの珈琲は、規則正しい真面目な味がしますね」
狂気であった、眼前に見据える
異質な存在に、合金のマッチョムと
デルタマッスル隊は
それでも、抵抗する。
狂っている思考回路は自身のせいか
あるいは彼をミスタ・ビンズを
変化させた時代というものなのかは
知らない…
「さて、焙煎環境が整いましたね」
周囲が熱せられる…
「即座に終わらせます」
マッチョムたちは固き殻を拳と熱で対処しようとする。
しかし、ビンズにとって、それらの攻撃はかつての歴戦のものたちを珈琲にして飲んだことで知っている既知の攻撃であった。
いかにして素晴らしき攻撃であろうとも、
必ず歴史のなかで構成された事象に過ぎない
「いかにもな攻撃ですね、確か、私の元に訪れた、蜂拳のマイヨよりは遅いですが、貴方の拳の威力は絶大ですね」
喰らった…確かに食らわせた…
マッチョムとデルタマッスルは核心する。
通常の相手ならば、物語はここで終わるはずが…
「知ってますか、マッチョムさん…デルタマッスルの皆様…」
驚きの表情を浮かべる…彼ら…
「あぁ、私がなぜ、攻撃を食らっても平気なのか…何度も顔を踏み潰して焙煎しようとも…構成されるのか…」
其は既に珈琲豆でありながら数多の歴史と知識を豆に集積させた怪異存在…
彼にとっての珈琲豆とは世界にある文字通りの豆だけでなくこの世界に宙にいきる生命体を指す…逸脱と狂気を内包したヒト型の怪異。
【属性】
珈琲豆、怪異
【異名】
終喫茶ビンズ
【本名】
ミスタ・ビンズ
【能力】
相手を珈琲豆にして焙煎する
『BlendTouch』
相手の能力を把握し初めて豆にできる能力
能力発動条件
相手を把握する(能力含めて)→触れる→珈琲豆
この能力で挽いた豆を飲んだ者は、その人物の能力と歴史を引き継ぐことができる。
相手が未知の存在、底知れぬ力を持っていた場合は『BlendTouch』は発動しない。
だが、数多の存在を珈琲豆にしてきたのは、彼の有する空間にあった…
【固有戦場】
『終喫茶【LostLuk】』
ミスタ・ビンズの経営する店自体が、彼を構築する空間であり、未知の存在であろうとも、固有戦場の中では、過去や事象が、珈琲を飲んだ瞬間に少しずつ解明されていく。未知なる脅威も、知識が明かされれば、既知なる脅威へと変化し、日常の存在へと変わる。
其は人類が恐れしウイルスの概念すらも、喫茶店の中では対応可能の領域であった。
ゆえに、彼を殺すために、毒といった小細工は通用しない。
世界をぶつけるためには、同時に世界をぶつけるしかないのだろうが…果たして、いるのだろうか…
挑みし者に珈琲を振る舞う
そして、引き受け背負う珈琲時間
呪文
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