鬼姫
"酒は鬼の血、喧嘩は鬼の華"
あたいが生まれて一番最初に、親父から教えてもらった言葉だ。
鬼族は、数あるシラクレナの種族の中でも飛び抜けて身体が丈夫で、力も強い。
だが力加減が下手で、細かい仕事は苦手。
握る力が強すぎて、武器もほとんど持てない。
挙句に妖術に関しちゃ、そりゃあもうからきしだ。
それでもシラクレナじゃ、戦の口火を切る一番槍は大抵が鬼族。
妖術やカラクリに遅れをとることはあるが、戦場で最初の華を咲かすのはあたいらの仕事であり、誇りだった。
………そう、あのセントレイクとの戦でもそうだと思ってた。
けどあいつらの………神聖魔法とかいう妖術で、あたいら鬼族は簡単に無力化された。
後であいつらに聞いた話じゃ、あたいらは聖なる力への耐性?ってのが、とんでもなく弱いらしい。
ふざけた話だね!
「ガァッ!」
グシュッ
黒い獣の牙があたいの脚に刺さる。
同時に獣の身体から黒いモヤみたいなもんが、獣の牙を伝ってあたいの身体に伸びてくる。
これだ、これでセントレイクの騎士たちや、ヒノイの小僧どもはすぐに動けなくなっちまった。
「………おい、さっきあたいが道開けろつっただろ!!!!」
あたいは構わず拳を振い、バケモンを薙ぎ倒す。
鬼族には、この力は効かない。
きっと鬼族は本来"邪悪な妖怪の一族"で、こいつらは"邪悪な神"の子分ども。
力の元が同じなら、大して影響を受けないってことなんだろう。
なーんて、フェンテスのカガクシャって奴が変なカラクリ見ながら言ってやがったな。
「へへ、痛えな。けど痛いってくらいしか効きゃしないよ!!あたいの脚を食いちぎりたきゃ、顎にもう100倍は気合い入れて噛んでみやがれ!!さあそこをどきな、あんたらの親玉の神に、あたいが最初に一発くれてやんだからさぁ!!」
きっとあたい1人の力じゃ、神なんてもんにゃとても敵わないだろう。
それでも、このどデカい戦で最初の華を咲かすのは━━━━
「鬼姫ジンナのカチコミだ!面ぁ見せなクソッタレ神野郎!!!!」
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