小説『Thinking in the Cafe』【ニャンノ世界】
『Thinking in the Cafe』
残暑のせいか…
頭が廻らない…
ヤマト国全体が暑く
秋といえど夏である。
「いやぁ、暑いね、実樹ちゃん」
「ですね、監督」
助監督の山野 実樹はアイスコーヒーを飲む。
倉里結望もブラックコーヒーを頼み、火照った体に流し込む。
「オアシスだねぇ~ここは~」
「ですねぇ~」
心が落ち着く…場所
灼熱の砂漠じみた
脳内が幾分か落ちつき
紙に眼を通す
どんな映画にするか
紙に書き起こす
脳内で思い描いていた
ことは、言葉にしなくちゃ
あやふやとなって
消えてしまう。
だからこそ、
文字にすることで…
頭の中を整理すると同時に
心の中にある、
モヤモヤを晴らすのに
うってつけであった。
「うぅん、なんだろうな」
天井を見上げ、
映画の題材を決める
ネタというものは
常、日頃から降りてくる
わけではなく…
枯渇することがあった。
それは、
どんなに著名であっても
スランプに陥るのと
同様だ…
降りてこない
思考の天使たるものが…
悩めし天使か
あるいは…憂鬱か…
花火の如く
打ち上がれば
楽だというのに…
何というか
不条理さと
その場限りを
切り抜いている
だけに過ぎないのかもしれない…
けれど、何かを書くことで
閃きや道は見えてきて
作りたいものが見えてくると
「じゃあ、実樹ちゃん、被写体になって」
「はい!」
書くことで広がる文字を
立体的な構図におとしこんでいく
そして、没入的なアングル越しに
覗く景色に映画を映すのだ。
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