Four seasons学園!〜第2話 ハルネの春
アイドルグループFour seasons全員が主役の学園ドラマ。不定期配信。
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※うさゾンプライムビデオはいわしまんさんの所の配信サービスですw
今回は第2話をお届けします。
第1話
https://www.chichi-pui.com/posts/881d1e24-0ee9-4f39-a7de-28b2c14bf231/
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新学期が始まって数週間。転校生のカエデは、もうすっかりクラスに馴染んでいた。
でも――
ハルネ「……あいつ、誰とでも仲良くなりすぎじゃない?」
窓際の席からそっと視線を向けるハルネちゃん。ツンと澄ました顔をしながらも、カエデがナツミやアキナと笑ってるのを見るたび、なぜか胸がちくりと痛む。
ハルネ「べ、別に気にしてないし……。あんな、芋臭い子・・東京じゃすぐ浮くんだから」
そう言いながら、ふとカエデの持ち物に視線がいってしまう。机の下に日記帳が落ちている。
ハルネ「(・・・あの子、日記つけてるのか・・)
帰りのホームルームが終わったあと、誰もいない教室でハルネはその日記帳を読み始めた。カエデが日記を落としてそのまま帰ってしまったのだろう。
ハルネ「なになに・・4月16日晴れ、今日はナツミちゃんとアキナちゃんと昼休みにパン買いに行ったべ・・そしたら会計の時にナツミちゃんが財布を忘れたのを気づいて、顔真っ赤にして、てへぺろポーズして私に500円貸してって言ってきたべ。本当にてへぺろする人いるんだって思った。・・ふふ、ナツミったらw」
ハルネ「4月17日曇り、だんだんクラスの人達と仲良くなってきたべ。・・でもハルネちゃんとはまともに話せてないべ。わーが芋臭いと思われてるからにちげーね〜べ。よし、標準語で明日は話してみるべ。・・うぇ?標準語がわからないべ〜よく見たら文字をかいているのに方言になってるべ・・これじゃあ、いつまでたってもハルネちゃんと仲良くなれないべ〜」
ハルネ「(・・なにこの子かわいい・・しかも方言っていいかも。。)」
???「気になるなら、普通に話すればいいのに!」
ふいに背後から声がして、ビクッと振り返ると、そこにはフユキ先生。
ハルネ「えっ!?ち、違いますっ!気になるとかじゃ…っ」
フユキ「ふふ、素直じゃない子って、なんか可愛いわよね」
そう言って、フユキ先生は意味深な笑みを残して去っていった。
次の日――
ハルネ「・・・あのさ」
朝の教室。いつもより少し早く来ていたカエデに、ハルネはそっぽを向いたまま声をかけた。
「よ、よかったら、教えて。・・・その、方言」
「べっ!?うん、もちろんだべ〜!」
嬉しそうに笑うカエデ。その笑顔に、ハルネの胸がまたきゅっとなる。
ハルネ「べ、別に興味あるとかじゃなくて!・・・試験に出るかもしれないし!」
カエデ「え~、出るべか?方言って」
ハルネ「さ、さぁ……知らないけどっ!!」
そう言って、ハルネは顔を真っ赤にしながら窓の方を向いた。
ハルネ「カエデちゃん!一緒に帰ろう!」
カエデ「はい。ハルネさん帰りましょうです・・」
ハルネ「む、無理に標準語で喋らなくていいわよ。」
カエデ「はい。ハルネしゃん。けえるべさ(帰ろう)」
春の陽射しが、二人の間にやわらかく降り注いでいた。
第2話エンディングテーマ
「つか、かわいいハルネちゃん」(sunoサイト)
https://suno.com/song/a7502b06-e8d3-4fc7-b50e-d1f4c4a332bc?sh=4UtQu40Z2LhAVlB8
呪文
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