アヤナギ荘の日常 #26 -Everyday Ayanagiso-
窓からは、遥か下に広がる街と澄んだ青空。
涼しい風がカラリと吹き抜ける。
「うわ、めっちゃいい感じじゃん…!」
イチノがテラス席に飛びつく。
「メニュー、どれも美味しそう。
期間限定…レモンのパフェ?」
詩温は興味津々にメニューを覗き込む。
「山盛りかき氷だって!
詩温ちゃん、一緒に挑戦する?」
ラウルがニヤリと笑う。
「…折角だしチャレンジしてみてもいいですよ」
そう言って微笑む詩温に、
みんなが「おお~!」と盛り上がる。
明芽はアイスティーを片手にふっと笑った。
「いやはや、ここは正解だったな。
やはり涼を求めるなら甘味と絶景に限るでござる」
心地良い涼風と甘い香りに包まれながら、
四人はのんびりと夏の午後を楽しむのだった。
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