赤い髪の花嫁様その2
同じ誘拐犯にまた捕まってしまった。
爺ちゃんとの稽古を終えて本屋に向かっていた俺、赤上小織に突然話しかけてきた男。
何となく見覚えがあったのだが、誰だか思い出せない。
「久しぶりだね」なんて言ってたから恐らく面識はあると思うんだけど、生憎と俺は人の名前や顔をおぼえるのは得意じゃなかった。
その上、「あれだけの事をした俺の事を忘れたのか?」とか言ってきた。
もしかして昔何か粗相をしてしまったのかと思わず青くなったが、どうやらそう言う事ではないらしい。
そしてどうやらその男の人は俺の事を誘拐して酷いことをしたと言ってきた。
う~ん、最近やたらと変な奴に眼を付けられるのでそんな感じの事はしょっちゅうだった。正直何でこの街にはこんなにゲイの人が多いんだろうと疑問に思ったほどだ。
まあとにかく、そんなことを話していたらいきなりナイフを突きつけられた。
そして無理矢理引っ張られ、車に連れ込まれ、そこでガーゼに染み込ませたクロロホルムを嗅がされて意識を失い、どこかに連れてこられたみたいだった。
そして、意識を取り戻した俺は、自分が女性物の下着と、花嫁さんがつけるウェディングベールしか身に付けていないことに気が付いた。
この時になってようやく俺は目の前の男が以前俺を誘拐し、かつ俺を助けようとコッソリ隠れ家を見つけて侵入してきた妹の小鈴を殺そうとした奴だという事を思い出した。
あの時の感情がよみがえってくる。
小織「んんん!むうう!んむうう!」
動けない。まともに喋ることも出来ない。
俺は誘拐犯によって体を厳重に縛られ、口にはいっぱいにガーゼを詰め込まれ、その上からガムテープを貼られ、さらにその上から鼻と口を覆うように猿轡をされていた。
息が苦しいし、喋ることはもちろんできない。ただ呻き声を上げることしか出来ない。
小織「んんむう!んんんんん!」
気持ち悪いし何よりも許せない!何でコイツがここに居るんだ!?そもそもコイツは逮捕されて刑務所にいるはずなのに!
何とか逃れようともがく俺だったが、縄はビクともしない。
さらにそんな俺の姿を見て何を思ったのか、誘拐犯が近寄ってくる。
そして俺を抱き上げると、太腿を持ち上げるように抱き上げてきた。(イラスト1枚目)
誘拐犯はいつの間にか裸になっている。
俺の後ろ……背中の少し下ちょうどお尻の辺りに硬いモノが押し付けられる。
気持ち悪い!自分のペニスを俺のお尻に押し付けているんだ!
更に誘拐犯はそのまま自分のペニスを俺のお尻に押し付けたままグリグリと腰を動かしてきた。
押し付けられたペニスがお尻の所で上下する。
ううう……気持ち悪いよぅ……。
思わずすごく弱気になってきてしまう。
誘拐犯「ハァハァハァ……良いよ小織。気持ちいいよ。さあ………お前の全てを俺にくれ」
そう言うと誘拐犯は猿轡の上から俺にキスしてきた。
小織「うむう!むうううむう!」
やだあ!気持ち悪い!
思わず涙が零れ落ちる。猿轡越しとはいえ、何でこんな気持ちの悪い奴とキスしなきゃいけないんだ!
しかし誘拐犯は泣いている俺に涙を………。
誘拐犯「ああ……泣いている姿もカワイイよ小織。君の涙などんな味なのかなぁ…」
そう言って俺の涙を下でベロベロと舐め回した。
イヤァ!気持ち悪い!誰か助けてよぅ!
気持ち悪さ、情けなさ、怖さ、いろんな感情が渦巻いて来て………ついに俺は声を上げて泣き出してしまった。
もっとも、猿轡をされているから声自体は上げられなかったのだけど……。
小織「ううううう……むううううう‥…」
誘拐犯「ああ、小織……どうしたんだい?大丈夫だよ、俺が一生ついていたげるからね」
そう言って誘拐犯は再び俺にキスをした。さらに胸をまさぐり、お尻を撫でまわしてくる。
抵抗しようと暴れたけれど、力では全く敵わない。抱きしめられ再びキスをされ、それから………ショーツをずらされ、そして誘拐犯はペニスを俺のお尻に挿入してきた……………ローションも何もつけずに…。
メリメリメリ……。
お尻の穴が強引に広げられる音が身体の中に響く。
小織「んむううううううううう!んぐううううう!」
あまりの激痛に呻き声を上げる俺。けど誘拐犯は全くやめない。それどころかそこから腰を動かしてペニスをピストンのように動かしていく。
痛い!いやだ!痛い!もうやめてぇ!
泣きながら必死に痛みに耐える俺。そして俺は……あまりの痛みにそのまま意識を失った。
・
・
・
女性「あれ?あなた……」
男性「うわ!き、君一体どうしたんだ!?」
いきなりそんな声が聞こえ、俺は意識を取り戻した。
どうやらあのまま意識を失った俺は、そのまま眠ってしまったらしい。
隠れ家である寂れた教会の窓からは朝日が見える。
でも何でこんな所に人が………?(イラスト2枚目参照)
男性「安心してください。私はこの教会の牧師です。すぐに縄を解いて……」
女性「あ、あなた!あそこに人が!」
男性(以下、牧師)「え?」
女性……恐らく奥さんなのだろう。彼女が指さした先には驚いた表情の誘拐犯が……。
誘拐犯「な、何でここに人が!?」
牧師「ここは私達が務める教会です!訳あって半年ほど不在にしていたのですが………」
誘拐犯「なにい!?寂れていたからてっきり廃棄されていたのかと………」
女性(以下、牧師の妻)「それよりそこのあなた!この子は一体何処から連れてきたのですか!?」
誘拐犯「くっ…………ええい!うるさい!お前らも大人しくしやがれ!」
そう叫んでナイフを取り出す誘拐犯。そして牧師に対してナイフを突きつけ…………ようとして、まるで手品のようにナイフを取り上げられていた。
誘拐犯「な、なにぃぃぃぃぃ!?」
牧師「いけませんねぇ……こんなものを人に向けては……」
牧師の妻「本当、私達でなければケガをしていましたよ」
誘拐犯「…………私達でなければ?」
呆然とする誘拐犯。正直俺も良く状況が分からない。そして………。
牧師「世の中にはですね……人にあだなす悪魔を祓う悪魔祓いを行う牧師なんてのもおりましてね………」
そう言って詰め寄る牧師。誘拐犯は既にその迫力で戦意を喪失していた。
そして、いつの間に呼んだのか、すぐに警察が突入してきて誘拐犯は再び逮捕されていった。
・
・
・
解放された俺は病院で検査を受けて異常がないことを確認して家に帰された。
今回は、俺の監禁場所が見つけられずみんな焦っていたらしい。
妹の小鈴なんか、泣きながら「お兄ぢゃんもうどごもいっぢゃやだー!」とわめいて抱き付いてきた。
父さんも母さんも心配して頭を撫でてくれた。
ただ、爺ちゃんだけなんか腑に落ちないような顔をしていた。
小織「どしたの爺ちゃん。なんか考え事?」
伊織(祖父)「いや、お前が見つかった教会なんじゃがのう……」
小織「あの教会がどうしたの?」
伊織「あそこは確か何十年も前に、悪魔祓いをやっておった牧師夫婦が高位の悪魔のとの最終決戦を行って半壊しとったはずなんじゃが………」
小織「え?半壊ってほどじゃなかったと思うけど?」
伊織「ふむ………まあ、そもそもあの教会はその戦い以来、悪魔と相打ちになった正義の牧師たちの幽霊が出て悪事を決して見逃さんという話なんじゃが………」
小織「え………それってもしかして……」
ちょっと怖かったけど……もし本当にその牧師さん達が俺を助けてくれたのなら………今度は俺があの牧師さん達みたいに………。
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