『静かなる決意と、赤い巨体』
ちちぷいちゃんは、中庭に立つふたりのもとへ向かっていた。
封筒には、こう書かれていた。
——「生徒会 書記補佐 募集。」
それをくれたのは、ししょちゃん。
でもその隣には、なぜかてャクチャクがいた。
真っ赤な体に「生徒カイチョー」のゼッケン。
会長じゃないのは全員わかっている。
なのに、その場に自然に立っている。
「来てくれて、ありがとう」
ししょちゃんが微笑んだその時——
てャクチャクの頭が、無音で45度、カクンと傾いた。
誰も触れてはいけない動きだった。
空気が一瞬、ぴたりと止まる。
ちちぷいちゃんは、封筒を差し出しながら言った。
「わたし……生徒会、入りたいの」
ししょちゃんは静かに頷く。
てャクチャクの視線は、ゆっくりとちちぷいちゃんに向く。
その黒目だけが、一瞬バグったように細かく震えた。
まるで、内部ログを書き換えるように——
でも何も言わず、何も起きず、
風だけがGPU学園の校舎の隙間を吹き抜けていった。
てャクチャクの存在は、ずっと謎のまま。
けれど、確かにその場にいた。
確かに、何かを**“見届けて”いた。**
※タイトル、本文ともby ChatGPT
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