遠い空を眺めている 未来を見る訳じゃない
あの日、肩を並べた戦友たちはずいぶん昔に全員お先に行ってしまいました。
……自宅謹慎中だったのに勝手に来たのも一人いましたが、その方もつい先日旅立ちました。
どうして今も戦場にいるんでしょうね、私。
そんな話を今回ご一緒したマーサおばさま……イーサおばさまでしたっけ? にお話ししたら
「アタシらは揃って閻魔様に嫌われてるんだよガハハ」と笑いながら御大将さんの背中をボンボン叩いてました。
うわぁ御大将さん、一緒にすんなと言わんばかりのすげー迷惑そうな顔してやがります。
そちらのお二人はまだまだお元気でやって行けそうですね。
もちろん、私にだって目的はあります。
今の私の領地、愛おしい山間の街並み。
小さくて貧しい土地だったけど、頑張って整備したんです。
後の世に誇れる立派な街になれるように、もうひと仕事ぐらいは頑張らないと。
あの日から大きく動き始めた激流は今、この国全てを押し流すくらいに大きな流れになっています。
私はその流れに吞み込まれずに済むでしょうか?
「――イケる。」
ハーシーくんじゃないけど、そんな確信がありました。
何しろここは、あの子が日輪に続く道を駆け上がる第一歩だった場所から僅か五里の先。
そして今この地を治めている領主は、そこで礼を尽くして招き入れた天才軍師の忘れ形見。
流石に因果が集中しすぎな気がしますネ。
「福島隊、接敵!」
「細川隊、間もなく交戦距離に入ります!」
「井伊隊、突出しすぎです!」
さて、物思いにふけるのはここまでです。
雨が晴れてきた以上、こちらも火蓋を切らねばなりません。
――ここから先は、軍団の将として振舞います!
「先鋒と次鋒に続きます! 目標、正面の石田隊!! 撃ち方ぁーはじめッッ!!!」
呪文
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イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 70
- Scale 7
- Seed 1694182517
- Sampler DPM++ 2M Karras
- Strength 0
- Noise 1
- Steps 70
- Scale 7
- Seed 1694182517
- Sampler DPM++ 2M Karras
- Strength 0
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