ニューロブルーと ももほうくん
性格の違いがよく表れていて、二人の関係性が一目で伝わります。
ニューロブルーは汗をかきながら「間に合わせなきゃ!」と必死にノートをめくっていて、対照的にももほうくんは「夏はのんびりするものだよ〜」と優雅に団扇で扇ぎながらゴロ寝。
おそらく心の中では――
・ももほうくん:「あとでニューロブルーが答え見せてくれるし〜」
・ニューロブルー:「……絶対コピーはさせないからね!(でも結局甘いから写させちゃうんだろうな…)」
という、仲良しで微笑ましい夏の一幕になりそうです。
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『夏休みの宿題大作戦!』
昼下がりの生体細胞都市。
セミの声がじんじんと響き渡り、真っ青な空の下で、二人のゆるキャラが同じテーブルに並んでいました。
一方のニューロブルーは、額に汗をにじませながら、積みあがる宿題ノートと格闘していました。
「……ここはシナプスの伝達経路を……いや、違う、ああもう!」
青い小さな手で鉛筆を握りしめ、神経細胞らしく全力で思考を回転させています。
対照的にももほうくんは、テーブルの端っこでごろり。
左手に団扇、右手にかき氷。
「夏ってさぁ、勉強する季節じゃないよね〜。体も心も、ゆる〜っとするのが一番なんだよ」
にこにこと微笑みながら、まるで宿題の山が視界に入っていないかのようです。
「ももほうくん! これ全部終わらなきゃ先生に怒られるんだよ!」
「ん〜……大丈夫大丈夫。ニューロブルーがやってくれるし?」
「えええっ!? ぼく一人で全部!?」
ニューロブルーは一瞬憤慨するものの、机の端からちらりとももほうくんを見ると、涼しげに団扇をあおぎながら小さな寝息を立て始めていました。
……結局、甘い彼はため息をつきながらペンを走らせます。
「ほんとにもう……でも、まあ……あとで一緒に遊ぶなら、少しくらい手伝ってもいいかな」
宿題の山と、団扇の風が混ざり合う夏の午後。
そんな二人の姿は、どこか仲良しな兄弟のように見えました。
呪文
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