小説『黎都路現代、冬を着る』【ニャンノ世界】
『黎都路現代、冬を着る』
陽群来巣所属のフィクサー
リバイバル・フィクサーは、
ホッカイロウの地域を調査しにやって来た。
雪、降りしきる
寒い、冬、
真っ白な世界が広がる。
歩行音楽機で音楽を聴きながら
電子手帳にて、選曲した項目を流す。
リバイバル・フィクサーは
黎都路時代の代物に目がなかった。
任務というよりは楽しみで
やって来たというのもある。
何事もエンジョイでなくては
始まらない…
現場は廃墟に溢れた
ホッカイロウのとある場所で
此処には、かつて、
人類が住んでいたが
厄災化した巨大なクマによって
蹂躙されたのだった。
〈彼らも生きるのに必死だった〉
終末事変における
環境変動は、生態系に
影響を与え、環境の在り方
そのものを変えた
黎環時代において、
ヤマト国には
四季が終わり
熱いか寒いかの二択になった
現在、ネコニャリ時代においては荒廃したことで…
四季を取り戻しつつある
ものの…
厄災や怪異というものは
存在し続けるわけで…
「問題は山積みってわけだぁ」
曇天の空に渦巻く
混沌模様
終わりか
あるいは
先の見えぬ混沌が
渦巻いている…
呪文
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