録丈坂日尊道『激励最強の師範』【ニャンノ世界】
彼女なのだろう。
この道場に通うのは、図略局員だからというのもあって、図略局のものは、戦刃流や八卦ができて当たり前なのだから…
当然なのだ。
だが、彼は不器用だから、
いつも遅くまで鍛練に励む。
劣等感に苛まれる。
自分はいてはいけないのではないかと
暗くなる…そんな時に…いつも応援してくれるのは…彼女だった。
彼女は図略局の中でも生粋の強さを誇る剣士使い、通称『六本指の日尊道』
刀を握る時は六本指に見え
変幻自在に繰ることから付いた
名前である。
ますます、劣等感に苦しむ彼、
自分なんて…自分なんてと苛まれる…
そもそも、喜んでなんていないんじゃないか…そもそも、嫌なんじゃないかと、色んなことを考えて嫌になって、後の祭り
そんな、劣等感の塊の檜は、ネガティブ気質だった。それも、すごく、地の底までのネガティブマンだったのだ。
今すぐにでも消え去りたいと刀を握ろうとするのを止めたのは彼女だった。
虚無…無情を感じる中で辛うじて理性を保っていられるのは彼女、録丈坂 日尊道が導いてくれたからだ。
録丈坂なくして、彼はいない…
刀の持ち方すらも…八卦の使い方すらも…悩める彼に寄り添ったのはいつも、彼女だった。
悩み悩みて永劫、悩む、この気持ちは誰にも分かりはしないし、ずっと抱えていくものだろうから、これからも孤独な道のままに突き進んでいく。
だけど、日尊道、自分よりも年上な、姉に近しい彼女がいるからこそ…甘えたくなるのだろう。
彼に姉はいないし、妹も弟も兄もいない…だからこそ、甘えたくなる思いを我慢しつつ、稽古に励むのだ。
「どうしたの、檜」
「いや、何もないです録丈坂」
太刀筋がぶれる、なぜだ、この胸の感覚はとドキドキしながら、彼は稽古に励むのであった。
つづく
呪文
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