【セナ】夕焼けの城塔での再会
【小説家になろう掲載】きつね雨著:長生きTSダークエルフはひっそり暮らしたい〜今はごく普通の占術師なので、どうか放って置いて下さい〜本編②39 オーフェルレムの王よりインスパイア
三日目の夜、その少し前の時間。
晴れ渡った空は夕焼けに染まりつつあった。
青が強かったのに、少しずつ淡い赤へ変わっていく。雲だって染められて、やはり綺麗な色に滲むのだ。
与えられた一室から離れ、セナは城塔の上まで来ていた。
城門を守る防御のためのものだが、ここは外部と繋がる外門ではない。城の最深部に近く、ある意味で飾りに近いものだ。警備の敷かれた合計三つの門の内側であり、城自体と同一の作りと言えるだろう。
とは言え高さはそれなりにあり、夕焼けが近く感じる。そんな場所でセナは無言のままに空を眺めていた。そうして暫く佇んでいたら、背中の方から声が掛かった。
「いくらレムの地域とて夜風は冷える。その美しき肌を見せてくれるのは目の保養として助かるが……余り体に良くないな」
薄着のため褐色の素肌が外気に触れている肩に、そっと掛けられたのは優しい肌触りのショール。色合いは赤と深緑だけで、刺繍も単調。それでも、素材はオーフェルレムで手に入る最高級のものだ。
セナは振り返ったあと視線を空へ戻した。そのままの姿勢で、掛けられたショールと言葉に返していく。
「レオンは相変わらずだね。でも、ありがと」
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