見習いシスターパメラちゃん(仮名)食事会
和平の大役でる。必ず成功させなくては。
目の前の男に書状を手渡す。男は広間の奥の豪勢な椅子に腰掛けた男に書状を渡しに向かった。
椅子の男は書状の刻印が本物であるか確かめた後、
封を開き中身に目を通している。
大して時間はかからず
「長旅ご苦労だったな。テンペローズ国王の願いしかと聞き入れた。今日は部屋を取らせてある。ゆっくりと休んでいかれるがよい。」
私は嬉しくて飛び上がりそうになる気持ちを抑え、
奥に座る男に頭を下げた。
やがて、案内係の男が現れると部屋まで案内するとの事。広間を出る前に振り返りもう一度深々と頭を下げてから部屋を出ていった。
パメラが広間を出て行ったのを確認して、
椅子の男は横に立つ男に声をかける。
「レザンはいるか?」
程なくして1人の男が現れる。
「よう、レザン。調子はどうだ?」
そういうと、レザンと呼ばれた男に先ほどの書状をくるくる回転させるせ投げる。
レザンは器用に回転する書状をダイレクトでキャッチすると中身に目を通した。
書いてある言葉は回りくどいが、要するにこうだ
《この者はまだ見習いですがシスターをしております。正真正銘の生娘でございます。とても素直で純粋で人を疑うことを知りません。余計な性の知識も耳に入らぬように育ててまいりました。献上品としてお納めください。親愛なるフィーバス殿》
「クソみてえな話だろ。自分の国を守るために
簡単に他人を差し出しやがる。まぁ貰えるもんは貰っとくがな。」
「この手紙を俺に見せてくれたって事は俺が貰っていいのか?フィーバスさん!」
「あぁ、好きなようにしな。お前にはいつも皆の尻拭いさせちまってるからな。」
広間で行われた豪勢な食事会に出席してきたパメラは、普段シスターが着る事が無いような煌びやかなドレスに身を包んで現れた。本人はかなり恥ずかしそうであったがその美しさは周りの目を引いた。
その姿を遠くから見つめる鋭い目の男がいた。
レザンであった。
呪文
入力なし