精霊呪術遊撃部隊『闇の稲妻』
彼らの多くは呪われた出自により森を追われた者だが、中には自ら進んで森を捨てた白き肌の者や、レスランドの平野で生まれた混血も少なくはない。
彼らにあるのは、追放者や混血児であっても快く迎え入れる度量の広い気風の人々と、それを育む豊穣の女神への感謝より生まれた愛国心だ。
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「……で、大団長殿はいずこに?」
「さぁ? ちょっと前に会った時『エルファエルの連中を斬り刻むぜー!』って言ってたし、北方前線にでもいるんじゃない?」
「え、そうなン? あたいが会った時は『ウェスティリアの賊どもを海底に沈めちゃるー!』って張り切ってたから南方だと思ってたけど」
「……知り合いの酒造で美味い蒸留酒が出来たから飲みに行く、って言ってた」
「いや、私が聞いたのは『グランゼンの鉄騎兵団とやらを視察に行く』って話だったが……?」
「ってことは、あのババア……また我らに中央との事務(面倒事)を押し付けたわけか……」
呪文
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