試しにちちぷいに載せると?
装飾はシンプルに。だが、綺麗に整理清掃されており、丁寧に手入れがされているのがわかる。
そのような廊下を、上品な執事服を身に纏う少年が、足早に歩いている。
美しい銀色の短く整えられた髪。美しい赤い瞳に精悍な顔つき。いわゆるイケメンだ。
しかしながら、見た目はまだ幼さが勝り、ショタ〜ン感は拭えない。
執事「おい!いい加減起きろ!」
目的の部屋に差し掛かり、強めにドアをノックする。口ぶりから何度か室内の人物?を起こしに尋ねていたようだ。
そして返事はない。中のターゲットは完璧に寝入っていようだ。
執事「…主?開けるぞ?」
返事がないので、とりあえずドアを開ける執事の少年。
薄暗いエレガントなベッドルーム。そしていびきを可愛らしく響かせている、美少女。
長い黒い髪、美しい顔立ち。綺麗に整ったまつ毛、ぷっくりした唇。弾けそうな大きな胸、お尻。古い言い例えるなら、ダイナマイトボディだ。
そんな魅惑的な身体の美少女は、布団を何処かに吹き飛ばし、大の字で露わに寝そべる。
そんな自分の主を見て、慣れているとはいえ、何度目かのため息をつく。
彼は眠る主であるお姫様を起こす事にする。
執事「おい!主様よ?僕には目覚ましのスヌーズ機能なんてないんだが?遅刻するぞ?どうする?」
かなり陰湿な責め苦で語りかける。眠れる主はむにゃむにゃと幸せそうな寝顔で
??「あと...3ひゅん♪」
と懇願してくる...
目眩?を感じながらも、大声で執事は怒鳴る。
執事「なら寝ておけ!…高校2年の終業式に遅れて出席しろ」
吐き捨てるように怒鳴り、執事は部屋を後にしようとしたが、背後から怒気が混じったマナを感じ立ち止まる。
??「へぇ~?アンタ、何言ってん?アタシが遅刻するっち?」
ゆらりと上半身を起こすのはようやく起きた美少女。寝起きが悪い様子のまま、邪険な対応の執事を睨む。
執事「そうだが?さっさと準備しろ。何時だと思ってる?」
はて?と寝ぼけ眼で主は傍の時計を見る。針は8時を指しており、一気に青ざめる...
??「やっべぇ!遅刻やん!ナシ起こさん!キサン!?」
執事「6時30分、7時、7時30分の再三、起こしにうかがったが?」
先程はスヌーズじゃないと発言していた彼だが、彼はきっちり何度も起こしに来ていたようだ。それでも起きれなかった主は一気に慌てざわめく。
??「マジか~!ヤッベ!秒で着替える!廊下で、ステイ!」
またもため息を吐きそのまま廊下にでていく執事。
すると、出会い頭に青い髪の少女が廊下に佇んでいた。
前髪を綺麗にセンター分けされた、オデコが綺麗に見える美少女。華奢な体つき。瞳は美しいブルーマリンの輝きを放つ。
執事「なんだ?|桜豊湖葵《おう で こ あおい》か?」
顔見知りみたいだが、呼ばれた少女はあからさまに怪訝な表情を、むしろ、露骨に警戒しながら執事から距離を取る。
桜豊湖葵「げげ!キサン!?お姉ちゃんになんばしよっと!」
棘のあると言うか、釘を突く勢いくらい、毛嫌った反応で執事を睨む。
彼女が言う『お姉ちゃん』とは、先ほどの執事の主の事のようだ。
執事「3回目の起こしに参った次第だ。何もしていない。無駄に警戒するな、桜豊湖葵」
桜豊湖葵「せからしい!うちの名前呼ぶな!」
執事「ならどう呼べば?」
桜豊湖葵「いらん!アンタだけじゃなか!男なんぞに呼ばれるとか、ゾッとする!」
身を捩り、防御姿勢で執事を警戒する少女。
執事「好きにしろ。待ち合わせしている|椿《つば》|咲《さ》様は間もなくエントランスにご到着される。待ち合わせならばそちらに向かうがいい」
桜豊湖葵「んんん!スカすとこすかん!椿咲はもうエントランス?んじゃ、サイナラ」
お礼もなく、そのまま立ち去る少女。
特に気にすることもなく、執事は佇む。
すると背後のドアが開き、学生服に着替えた主が現れた。
??「おまた!ち言うか!急ぐぞ!?朝食は?」
慌てて整えた髪の毛の乱れを、瞬で整えながら
執事「移動しながら食せる、マカロンとアサイーベジタブルスムージーだ。車は準備済みだ。急ぐぞ!」
??「アリアリ♪てか、ホント助かる!すぐ行くバイ!」
ドタバタしながら送迎の車までエスコートする執事。彼らにとっては、これがありふれた日常であった。
呪文
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