【樹海のかみさま】推理:教室での鋭い観察
【ハーメルン掲載】紫陽花の季節に会いましょう著:樹海のかみさま ーメス堕ちENDを回避したい男の娘ヒロインは闇堕ちしてみることにしたー2章15話:推理よりインスパイア
「お、おい! 誰がこんな酷いことを!」
海知がそう叫び、金曜日と同じように茶番が始まろうとしていた。ニコラをチラリと見ると、ニヤニヤとした笑みを隠せていなかった。クラスの何人かを使って行った犯行、それ故に犯人の特定がしづらいし、したところで僕にはどうすることも出来ない。
ひとまず机を片付けよう。そう思って歩き出すと、机の前で立ち止まる月潟にぶつかってしまった。
「あ、ごめん……」
「………………」
「月潟?」
「彫刻刀」
「は?」
月潟は無表情で何かを思案していた。そして、
「彫刻刀で机の上が刻まれてる。大きさからみて最小サイズ、さらに少し血の跡もあるから、犯人は手を怪我してる。彫刻刀で切ったと思われる。安全カバーがないものを使用したんだね。
それから、この絵の具の量から察するに相当数の白の絵の具が使用されてるから、使った本人の絵の具はかなり減ってるはず。しかもここに擦った跡があるから犯人の身体もしくは衣服に付着してる可能性大。
撒かれたチョークの粉も同様に擦った跡、おそらく犯人の右肘あたりに付着。
机の中に入ってる体液のような液体は、おそらく瓶などに入れて撒かれたもの。この手の犯人の性格上、極めて鑑賞型犯罪思考の持ち主の可能性が高い。瓶は持ち歩いてるはず」
淡々と喋り続ける月潟に、クラスの誰も声を上げることができない。それくらい異様な光景だった。
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