夏暮れの足音 -Footsteps at the end of summer- アヤナギ荘 花火大会編2024完
りんご飴を携えた弟ちゃんが
屋台の方から明芽達の所へ戻って来た。
「急に走って行ったなと思ったら
なんだりんご飴か...
このタイミングでなぜりんご飴を?」
「そりゃもちろん映えの為だよ!
花火越しの僕とりんご飴...絶対にカワイイじゃん♪」
「あーうん そうだな」......
しばらくして花火終了のアナウンスが会場に流れ、
ごった返していた人足も少しづつ減りつつある。
この後どうするかを四人で話している最中に、
一人離れていたクロキが合流し、
そこで折角だからと弟ちゃんが記念撮影を提案した。
「あ! すいませーんそこの人
あっし達を撮ってくれませんか?」
「大丈夫ですよ~
えっと...ここをタップでOKですか?」
「そうですそうです」
「はいわかりましたぁ...
それでは皆さん 笑って笑ってー♪」
パシャッ!-----------
「あぁ 楽しかったな今日のお祭り♪」
「それはそれは良かった
弟殿 これで許してくれるかい?」
「う~ん 来年は僕も海に誘ってよね
そしてまたみんなでお祭りこよ!」
「うんうん そうですね
またあたしも行きたいです」
「いいねぇ 以外と心地よかったし
そん時はまた連れてってや」
「次は妹達とも来れたらいいな...」
「皆々 乗り気のようじゃね
それでは来年もまた来るか~」......
アヤナギ荘への帰路 祭りの気分が冷めぬ中、
他愛もない話をしながら彼女らは戻っていく。
夏は暮れ やがて秋になり、
青々とした草木は色付き 景色は常に変わりゆく。
だが アヤナギ荘の日常は相も変わらず続くのであった......。
↓前回↓
https://www.chichi-pui.com/posts/5f5cfef3-bdef-4d87-943f-a8158b788f9d/
呪文
入力なし