【健全NL】冬の帰路〜小さい箱〜【ショーキ×きよか】
その時、ふと視界の隅に、純白の息を吐きながら立っているきよかの姿が映った。ショーキは驚いたが、同時に心が躍った。きよかは普段、控えめで優しい女の子だったが、今日は何かが違った。彼女の目は決意に満ちていて、手には小さな箱を握りしめていた。
「ショーキくん、お疲れ様!」きよかは勇気を出して声をかけた。「今日はこれ、作ってみたの。あ、わたし家庭科クラブだから……」
ショーキは戸惑いつつも、箱を受け取った。箱を開けると、中には丁寧に作られたクッキーが入っていた。彼は驚き、そして心から感謝した。普段は言葉少ないショーキだったが、この時ばかりは素直に感謝の気持ちを伝えた。
「きよかちゃん、ありがとう。オレ、すごく嬉しいよ。」
二人は少し照れくさい笑顔を交わし、冬の寒さを感じながら一緒に帰路についた。ショーキは心の中で、きよかへの気持ちが少しずつ大きくなっていくのを感じていた。
彼女の優しさと勇気に、彼は心から感謝していた。この日の出来事は、二人の小さな冒険として、いつまでも心に残るだろう。
呪文
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