小説『ソレゾレノ道へ元ニンゲンハ進ム』【ニャンノ世界】
『ソレゾレノ道へ元ニンゲンハ進ム』
涙を流す元ニンゲンたちは
ラッコとなった現状に悲観していた。
GPU学園が終わりを迎え、
ちちぷいちゃんとししょちゃんの課題は解決すれど、世界はまだまだ未完で、
構築されていないまま涙を流す者らがいる。
彼らは群像であり、実体はない…
されど、生きている、今、この虚構の大地に立って根を根づかせようとするものや
変革を求める者、存在せども、絶望に明け暮れる者もいたりと様々な者が、
ちちぷいちゃんとししょちゃんの物語を通して、翼のごとく広がっていく
1つ1つの羽を少しずつ集めていった
LumenAstralisのメンバーたちは、
彼らの旅路を、ラッコらの未完成部分を構成していく…
GPU学園におけるバグズ星雲の侵略は
虚構なれど、甚大な被害を与えた…
いや、虚構なのだろうか…
はたまた現実なのか…輪廻する世界にて
星を紡ぐ者らの詩が響き渡るのであった。
足を進めるか立ち止まるか
悲嘆にくれるか、笑うのか
選択肢は無限大、虚構の選択肢を抜け出すこともできる、僕らは何なのだろうか
君はラッコかはたまたヒトか
この世の存在自体、曖昧なものなのかもしれない…ラッコや人間も犬や猫も
初めて存在を知覚する言葉を作ったのは
誰なのだろうか
抽象的な概念が交錯し、星となる
無数の星が笑って手をふる
しかし、疑わしきラッコは
手を振らなかった
だからこそ、彼は
ラッコになってしまったのだと
考えながら、今日という日を
海の上で浮かぶのだった。
呪文
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