泣かなかった小さな赤鬼の女の子
ある山に赤鬼の少女が住んでいた。心優しい赤鬼は村の人間たちと仲良くなりたいと思っていたが、その恐ろしい姿のため誰も友達になってくれなかった。
ある日赤鬼は友達の青鬼ビール缶と再会し、このことを話す。すると青鬼は「オレがわざと村で暴れ回るから、キミはオレをやっつけるフリをしてくれ。そうすればキミは人間たちと仲良くなれる」と提案する。青鬼は強引に赤鬼を引き連れ村へと向かう。
青鬼を赤鬼がやっつけ(るフリをし)てから
赤鬼は今では村の人気者。しかし赤鬼は、あれ以来、青鬼を見かけなかった。
気になった赤鬼は青鬼の家に行ってみるが、そこに青鬼の残した手紙を見つける。
手紙には、「オレとのことがバレたら、赤鬼くんはまた恐れられる。オレはもうこの村には立ち寄らないことにした。オレは遠くに旅に出る。オレはいつまでも赤鬼君の友達だ」と書いてあった。
赤鬼の少女はそれを読み特に何も思わず「ふーん」とだけ言った。ビール缶がどこかでゴミとなっていようと世の中そんなものである。
ユーザー主催投稿企画「みんなの絵本」
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