アヤナギ荘の日常 #49 -Everyday Ayanagiso-
明芽は薄暗いモニター前で目を細め、
口角を吊り上げる。
部屋の中にはコードが絡まり合ったUSBケーブルと、
スリープし損ねたタブレットと、
エナジードリンクの空缶が転がっている。
「このバグ、やつの名は
――キャッシュの残留だな!」
と、そこへコンコンと控えめなノック音。
「美鳥、寒くなってきたので、
温かい飲み物を持ってきました」
「おおっ、シロキ殿! なんたる天使力!」
現れたシロキは、湯気の立つホットミルクと、
小皿に盛られた柿の薄切りを手にしていた。
「ちょうど小腹が空いてたんだよな
……いやはや、尊さ高まるでござる」
明芽はストレッチしながら
ミルクを受け取ると、ふぅと一息。
「……あー。ちょっとだけ、
布団かぶって作業するのもアリかもしれん」
シロキは微笑みながら、
部屋の隅に積まれたブランケットを手渡した。
こうして秋の夜長、
明芽のデバッグ作業はホットミルクの力を得て、
再開されたのであった。
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