アヤナギ荘の日常 #43 -Everyday Ayanagiso-
すでに大勢の参加者たちが集まっていた。
仮設テントの下では、
受付と大会スタッフがバタバタと動いていて、
すでに雰囲気はちょっとしたフェスのよう。
「……なんか、思ってたより大規模じゃんね」
イチノは腰にタオルを巻きながら辺りを見渡した。
ハルマは例によってテンション最高潮で、
既に水鉄砲に水をチャージ中。
詩温はというと、持たされたタンクの
重さに少しだけ困っているようだった。
「これ……けっこう重いですね……」
「詩温はサポート寄りでおけ。
狙い撃ちはうちとラウルでやるし」
「うんうん! ハルマちゃんが前線突破して、
詩温ちゃんが後方援護!
それでウチがセンターで火力出して…
イチノっちは司令塔!」
「……ラウルもちゃんと考えてるじゃん」
ちょっとだけ鼻白みながらも、
イチノはチームの布陣を確認する。
相手チームを見ると、小学生チームから地域消防団、
なぜかコスプレ集団まで混じっており
カオスの極みだった。
だが、ふと見ればハルマはすでに
真剣な眼差しで遠くを見ていた。
その手には、試作機のような大型水鉄砲。
「みんな……絶対勝とうね」
一瞬、その場にだけ緊張が走った。
──作戦は万全。メンバーの動きも確認済み。
あとは始まるのを待つだけ。
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