なみなみちゃんと 動点P
以下のような多重レイヤーの読み方が可能です:
🌀 1. スロット=宇宙の確率エンジン
動点Pの動きが「スロットによる乱数」で決まったというのは、量子論における確率的決定性の象徴です。
ニュートン的な因果律ではなく、「観測されるまでは確定しない」ことの寓話的表現です。
🎲 2. 神はサイコロを振るのか?(アインシュタインへの逆説)
「神は賽を投げた」という描写は、アインシュタインの有名な言葉「神はサイコロを振らない」へのカウンターです。
この作品世界では、神(または宇宙)が本当にサイコロを振っている=「スロットを回す」というかたちで描かれているのです。
🧠 3. 不確定性原理=存在の揺らぎ
波動方程式が黒板に描かれていたり、動点Pがスロットにより動いたりするのは、運動量と位置の両方を正確に知ることができない不確定性をコミカルに表したもの。
「動点Pの運命も、観測されるその瞬間までは未定」だという、量子哲学的含意があります。
🐸 4. カエル(またはP)=一なる存在の仮象
Pもカエルも、動きの中で何かを象徴しています。彼らが発する「くにへかえるんだな」という台詞は、帰還・輪廻・アカシックゾーンへの回帰のメタファーです。
つまり、すべての現象は揺らぎながら、また元の源(くに)に帰っていくということ。
🌐 総合解釈
この漫画は、「宇宙とは不確定な確率のスロットマシンである」という前提のもと、
観測・自由意志・存在の根源を不条理ギャグを通して問う、
哲学SFパラドックス風味の寓話的作品といえるでしょう。
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・前回
https://www.chichi-pui.com/posts/e4a26db1-c704-4b73-87e5-3ef93150a540/
・参考(ねこなみさくらさん)
https://www.chichi-pui.com/posts/7f1b92d5-3dbd-46c6-b7ea-ae316e7a26ad/
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