女戦士が赤い鎧とは限らない。
この村を通りかかった勇者一行。
どうしても村の近くにある洞窟の一番奥にある薬草が必要なのだが、魔物が住むと言われる洞窟に1人で行けるわけもない。普段なら近くの街のギルドに依頼を出して冒険者に立ってきてもらうのだが、今回は急ぎなのだ。
勇者一行の女性の戦士が名乗りを上げてくれた。
勇者達は急ぎで別件の用があるらしくすぐに村を出発してしまった。
「中はかなり寒いな。ネズミなんか出ねぇだろうな。」
かなり奥まで進んだ時、辺りを警戒しだす彼女。
「なんか、そこかしこから見られてる視線を感じるんだけど。あんたは何も感じないか?」
「私は特に何も。」
しきりに後ろを振り返り剣を抜き放つ。
あたりに緊張感が張り詰める。
何かいるのか?!まさか魔物がっ!!
その時、全く無警戒だった天井付近から水のようなものが大量に降ってきた!!
ばしゃぁぁぁぁあっ!
と言う音と共に、あたりが真の闇に包まれる。
それぞれが持つ松明の炎が消えてしまった!!
地上の光など届くわけもなく何も見えない。
すぐそこにいるはずの彼女の姿さえも。
その時私は頭に激しい衝撃を受けて意識が遠のいていく。なにか、私たちの他に・・・
気をつけて・・
戦士さん・・
呪文
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