小説『終末イデオロギー』【ニャンノ世界】
『終末イデオロギー』
原初、其は
始まりの騒音だった。
空想は滅亡し
言論は衰退し
人類は機械に、
運命を託した。
結末、
人類は自らの
社会を荒廃させた…
結論、
其らが生み出したる
機械生命体は
自らをデウスエクスマキナ
と称し、人類世界に
終演を告げさせようと
演目を演じた。
舞台装置は放火につき、
以前よりも空虚さと
可笑しさばかりに
笑う者がいた。
「ユートピアなんて存在しない、はじめからディストピアだったんだ」
彼の語りかける言葉に
誰も反論しなかった。
現実から逃避し
夢に逃避しても
襲ってくるのは罪の味であった。
燃え盛る炎の果てに
失っていくは
空虚な絶景
終末事変の一頁
終わりの始まり、
始まりからの終わり…
終末時計は狂ったように
廻っている。
君の時計に聞こえる雑音
ノイズを届けよう…
さぁ、束の間の終止符に
拍手喝采だ。
著者
蝶範ハッハ〈冥土隊〉
MV【Youtube】
https://youtu.be/Mh89iTDcKNk?si=V5XKb-QkA_ll8DX6
音楽【SunoAI】
https://suno.com/s/vkqC4PxH4sRqJK2j
呪文
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