小説『鰹節魚醤、海を凪ぐ』【ニャンノ世界】
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【絵物語 SNS版】
【ニャンノ世界】
『鰹節魚醤、海を凪ぐ』
ウニャバラ海にて、漂流した
鰹節魚醤は、すんでのところで
水龍族に助けられる。そして、彼らと交流を重ね、彼らに案内され美しき景色を目にする。海洋は戦に溢れる中で眼に映るは自然の生命を垣間見るのであった。
【絵物語】
『鰹節魚醤、海を凪ぐ』
彼が人類の住まう土地を出て、
海洋を出たのは、人類に失望したからである。
資源の奪い合い、弱き者、強き者で分断される格差、便利さを求めるために、犠牲になる機械人形、
人類は己の心を満たすために、尽くことのない、怪物の如く、地球は汚染され、荒廃していった。
鰹節は中島からの野球を断り、海へ出た、平穏の中の非日常…、架空に救いを求めたのかもしれない。
救いは、この世にはなく、現に生きる場所などなかった。
徹底的なまでに構築された、効率的な都市は、人類を気づかぬうちに機械的にしていった。
感動することも、楽しむことも、時間の無駄とされていった。
言葉などなく、無口に、そして、静かになっていった都市はモノクロへと変化していった。
ディストピアあるいは黙示録、静かなるアポカリプスになっていたからこそ、海へ出るきっかけとなった。
確かに、この海洋へ出る、進出することは危険だし、事実、鰹節は
波に呑まれ海へ沈んでいった。
底に沈み海蘊となって、静かに朽ちて、この世を終える…
鰹節に後悔はなかった…しかし、あるとすれば、中島と野球をすることができなかったことが唯一の心残りであった。
「野球したかったな…」
沈む、深く、青から黒へと変わっていく…変色していく水の世界へ
下へ下へと沈んでいく…
しかし、彼の手を掴み、そして、抱えて、水上へと光を求めて浮上していく…
眼を開けずとも瞼越しに見える
明るい太陽に、意識を取り戻す鰹節…
「目が覚めた!」
「マーメイド?」
「ウーはマーメイドじゃないヨ、水龍族のお姉さんですヨ」
「ウー…ありがとう」
メイパ・ウーに助けだされた
鰹節は、彼女とその家族、及び
水龍族あるいはリュウスイ族とも呼ばれる彼女の住む里で生活を送る。
綺麗な海に心を動かした…
「凄いな…メイパの住む海は」
後に彼はウニャバラ海で過ごした
日々を晩年に作品として描く
「ウーには当たり前だけど、ギョーには綺麗に見えるならよかったヨ」
太陽の光、海が光を柔らかく広げ、彼女の笑顔に心、癒される…
終わりかけていた世界、
絶望で終わりかけていた
魚醤の心に希望をもたらしたのは
海中に目にした、一粒の光だった。
(猫メモ)
本作は2yu様の作品
『イルカ』
https://www.chichi-pui.com/posts/ce19f6b9-7bbe-4c6b-8885-596bb2151cd4/
を見て、脳内で想像した人物、鰹節魚醤を制作しました。水龍族やウニャバラ海、地上の様子など、『イルカ』の風景を見て、心に感じた彼の内面や、メイパー・ウーというスイリュウ族の子との交流などがあったからこそ、できたものなのかなと、物語を書くことで、見えてくるものがあって、
世界を紡ぐことができたかなと思います。
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