機械少女が得た宝物
あ、そこの貴方!せっかくだから話を聞いて欲しい。
え、聞いてくれる?ありがとう。
私はどうやら人間に似せて作られた所謂ロボットらしく崩壊した研究室に放置されていたの。
何故放置されたのか?基本プログラム以外の記録や感情も残って無く今のマスターに発見されるまで一人で待機していたの。
マスターに拾われ一緒に暮らしていく内に徐々に感情が芽生えたの。
私は人間の感情を理解して私自身も感情を持つことが出来る高性能な処理装置が入っているらしかった。
嬉しい感情、楽しい感情、恥ずかしい感情……
そして『好き』
色々な感情をマスターに教えて貰ったの。
この思い出と感情は私にとって大切な宝物です。
そのような日々を過ごしたある日、マスターが誘拐され私は救出へ向かいました。
そこで待ち受けたのは私と同系統の戦闘用アンドロイドでした。
彼女の狙いは私自身で仲間に引き入れるか出来なければ私を破壊することが目的でした。
私は彼女の仲間になれない断った結果、戦いになりました。
高い戦闘能力を持つ彼女でしたが激闘の末に倒す事が出来ました。
しかし私もダメージが大きい体の大半を失いシステム自体に深刻なダメージにより意識を保てなくなります。
このままではマスターとの思い出までも消えるのは嫌だ。
まだマスターと一緒に居たい。
話を聞いてくれてありがとう。
もう私は……
呪文
入力なし