うちの生徒_早坂 伊織
「ここなら誰も来ないと思う」
丘の中腹にある林間のベンチ。風が吹くたび葉が揺れて、私たちの姿を隠してくれる。それでも心臓は高鳴っていた。
彼が無言で私の肩を引き寄せた。視界が彼の胸元に沈む。
「ブラウスのボタンを外しても?」
問いではなく命令のような響き。私は小さくうなずいた。冷たく震える指先で上からふたつ外す。キャミソールの襟ぐりから膨らみがかすかにのぞく。
「……見せて」
促されてさらに脱ぐと、白い布地がふわりと落ちて胸元があらわになった。小さな膨らみの頂点では桃色の突起が早くも尖っている。羞恥と期待で顔が火照る。
「綺麗だ」
低い声とともに彼の右手が伸びた。やわらかく包まれると、そこは自分のものじゃないみたいに熱を持った。
「あっ……」
吐息が零れる。親指が突起を軽くなぞった。その瞬間、電流のような痺れが背骨を貫く。
「や、……だめ……」
抗議の言葉とは裏腹に体は素直だった。彼は私の抵抗を無視して左手でも乳房を持ち上げる。双丘の間にそそり立つのは赤黒く充血した剛直。先端からは透明な蜜が滲んで光っている。
(これが……オスのカタチ……)
恐る恐る両手で谷間を作ると、硬い柱がぬるりと挟まった。左右の手を交互に押さえつけながら上下させると、にちゃり……ずちゅ……という粘着質の音が生まれる。自分の肌と彼の欲望が擦れるたび、異常な熱が込み上げてきた。
「うっ……く…」
彼の歯を食いしばるような声。先走りが谷間を濡らし、私の口元に溜まった唾液がついと落ちて潤滑剤を増やした。ふたりの体液が混ざりあって胸元をてらてらと輝かせる。乳首は痛いほど充血し、ピンと上を向いている。
(私のおっぱい……こんなに……)
かつてはコンプレックスでしかなかった小振りな膨らみが、今夜は卑猥な道具になっている。恥ずかしくて泣きたいくらいなのに、同時にどうしようもない昂ぶりが駆け巡った。耳まで赤くなりながらも両手の動きを止められない。
「もっと……強く……」
掠れた彼の懇願に応えて腕に力を込めれば、ペニスはさらに硬度を増し、血管が波打った。突き出たカリ首が皮膚の薄い部分を削るように擦りあげる。胸板に感じる脈動。荒くなる息。そして次の瞬間──
「……出る!」
警告もなく灼熱の奔流が谷間を直撃した。白濁の塊は飛沫となって鎖骨へ、さらには顎まで飛び散った。
「ひゃっ……!」
反射的に顔を逸らせようとしても遅い。生臭く温かな粘液が首筋を伝って胸元へ流れ落ちていく。その量は想像以上に多く、私の慎ましい乳房はあっという間に白くコーティングされた。
「ごめん……だけど綺麗だ……」
彼はうっとりした目で私を見つめている。自分の体液にまみれた少女を。
(私……汚れちゃった……)
けれど屈辱よりも先に訪れたのは奇妙な達成感だった。自分の小さな身体でも男を満足させられたという事実が、胸の奥に燻っていた劣等感をじわりと溶かしていく。
「まだ……終わらないよ」
彼の囁き。その意味を理解するより早く、次の手が伸びていた。
* * *
ソックスを剥ぎ取られると、昼間の汗と土埃のにおいが混じり、思わず身を縮めた。
「嫌? いいにおいだ」
彼は躊躇なく鼻を近づけ、鼻腔を膨らませる。
「やっ……だめ……」
必死に脚を閉じようとしても、両膝は簡単に割られてしまった。彼の眼前に晒された裸の足首からふくらはぎ、大腿へと至るラインは自分でも分かるほど官能的な曲線を描いている。月明かりに照らされた肌はぬらりと光った。
「綺麗な脚……」
そう呟くと、彼は自らの昂ぶりを掴み、その根元近くを私の踵に当てた。先ほどの残滓でぬるつく陰茎は未だ硬さを保っている。
「動かしてみて」
促されておそるおそる指先を蠢かせた。親指の腹でカリの括れを撫で、指の股で竿を挟むようにして上下に動かす。くちゅ……じゅぱっ……と湿った音が夜風に乗る。
「はぁ……っ…」
彼の呻きとともに、私の太腿の内側を新たな先走りが伝い落ちた。ぬるぬるとした感触が理性を焼き、足の指を握りしめてしまう。
「もっと……強く……」
命じられるままに足を交差させ、ペニスを包み込む。踵で亀頭を潰すように踏めば、ぐぢゅっと淫靡な音が鳴った。
(これが……マンコ……マンコなんだろうか……?)
錯覚を覚えるほど密着している。私の素足が彼の肉棒を扱き、淫らな音楽を奏でている。
「う……うっ……イクッ……!」
彼の腰が跳ね上がった直後、再び白濁が噴出した。それは私の足首を越え脹脛にまで飛び散り、夜露のように糸を引いて流れ落ちる――
呪文
入力なし