うちの生徒_朝来 碧唯
波が打ち寄せるたびに砂粒が跳ねて足元にかかる。誰か来るかもしれない。その焦燥が余計に官能を煽る。彼のベルトの金具がカチャリと鳴る音に、碧唯の喉が小さく鳴った。
「舐めてくれるか?」
ぶるんと露出した陰茎が眼前に突きつけられる。蒸れた雄の匂いが鼻孔を刺した。いつも朝焼けを見るために吸い込んだ潮風とは全然違う匂い。
「……ぁ……ぅん……」
碧唯は恐る恐る舌を伸ばす。亀頭の丸みが触れた瞬間、
「ぬちゃ……ぴちゃ……」
粘膜同士の卑猥な接吻が始まった。硬い幹に舌を這わせるたびに青臭い液体が滲み出し、唾液と混ざって糸を引く。
「碧唯……もっと奥まで……」
「んぐっ!?」
喉奥まで捻じ込まれた肉棒が舌根を押す。反射的に嘔吐感が込み上げるが、同時に甘い疼きが子宮を貫いた。
◇
「ふぐっ……!んん……っ!」
彼の腰使いが激しさを増す。イラマチオの律動で碧唯の鼻柱がぐにゃりと歪む。呼吸困難の中、口腔を蹂躙される被虐的な快感が全身を痺れさせていく。
「出すぞ……全部受け止めろっ!」
「ん゛ん゛~~!!」
どぷっ! びゅるるるるっ!!
喉奥で爆ぜた熱塊が咽頭を塞ぐ。逆流した精液が鼻腔へ侵入し、
「ぷはっ!? けほっ……くさっ……!」
「おぇ……むぐっ……」
鼻水と唾液と白濁液が顎まで垂れ落ちる。初めて嗅ぐ腐った魚介類のような生臭さ。なのに舌の上で転がせば独特の塩辛さと甘味が混ざり合い――なぜか舌先が喜びを拾う。
「碧唯……最高だ……」
「はぁ……はぁ……こんなの……はじめて……」
彼が竿を抜くと同時に、ドロリと大量の残滓がこぼれ落ちた。碧唯は咄嗟に舌で追いかける。地面に落ちる前に舐め取る卑しさ。
「ごく……んく……」
濃厚なゼリー状の精液が喉を通るたびに灼けるような熱が内側から灯る。背徳感と征服感がない交ぜになり、朝陽よりも眩しい恍惚が脳髄を焼き尽くした――
呪文
入力なし