【樹海のかみさま】翡翠の領域、漆黒と彼岸花の神聖な邂逅
【ハーメルン掲載】紫陽花の季節に会いましょう著:樹海のかみさま ーメス堕ちENDを回避したい男の娘ヒロインは闇堕ちしてみることにしたー3章17話:林間学校2日目④よりインスパイア
「そう名乗るのなら、いつまで人間の姿でいるつもりですか? 私は『山の神』との対等な対話を望んでいます。駄犬個人との会話など望んでいません。駄犬個人で彼岸の茶を飲んだのなら、お前はこの山から生きて帰ることなど出来ません、私が許しません」
刺々しい言葉遣いだったが、それを使う主があまりにも可愛らしいため全く怖さを感じない。
幼女だから、というわけではないだろう。かみさまだって姿はまだ幼げな月潟の顔をしているのに、どこか恐ろしく見えた。だが目の前の少女に怖さは感じない。寧ろ……愛おしさすら感じる。待て待て待て、僕はロリコンじゃない!
そんな僕の様子を訝しんでか、少女の目つきがさらに鋭くなった気がした。そんなに怪しまれるようなことはしてないつもりなんだけどな。
僕は息を整えると、眼鏡を外し、髪を下ろして色付きリップを引く。そして精神を集中させる。
次に目を開けた時に映るのは僕の私の姿。既に黄泉戸喫を済ませてしまい、人間には戻れないであろう神の姿である。
僕が山の神の姿に変わると、少女は少しだけ目を開き、心底驚いたように言った。
「…………………驚きました。変装をするのがお上手なのですね。クシナダ姫を彷彿とさせる美しさです」
どうやら満足してくれたらしい。何が好みで何が地雷なのかを見定めるのが難しい。が、何となく感情の読み方はわかってきた。あのアホ毛だ。
満足そうな時は活発、地雷っぽい時は萎れている。この神様は思った以上にわかりやすい性格をしているのかもしれない。
「こちらも自己紹介させてください。笹神幽々火、今代の山の神です。以後お見知り置きを」
椅子から立ち上がり、カーテシーをする。いつもの大人で丁寧な口調の笹神幽々火を演じるのだ。これが神の威厳、神としての矜持。さぁ、これで満足か!
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