水しぶき、心拍数上昇中
水道で頭から水をかぶっていると——
「……あれ?〇〇くん?」
声がした。振り返ると、クラスの女子がこっちに歩いてくる。
「今、終わったとこ? 私もちょうど終わったんだ」
そう言って、彼女は俺の隣にしゃがみこんだ。
俺もそのまま、彼女と喋りながら再び蛇口をひねる。ところが——
「わっ、ちょっと!」
よそ見してたせいで、水が跳ねて彼女の服を濡らしてしまった。
俺は慌てて謝った。が、彼女は、むしろ楽しそうに笑っていた。怒ってる様子はまるでなく、どこか悪戯っぽい目で——
そして次の瞬間、蛇口の向きをぐいっと俺のほうに向けてきた。
「うわっ!? ちょっ……!」
水しぶきから逃げながら、思わず笑ってしまう。
気づけば俺も、近くにあったホースを手に取って反撃していた。
誰もいない運動場の隅っこで、ふたりきりの水の掛け合い。
最後にホースを奪い取った彼女は、俺の肩に向かって思いきり水をぶっかけて——
「私の勝ちーっ!」
そう叫びながら、いたずらっぽく笑った。
——
少し落ち着き、ふたりともびしょ濡れのまま笑い疲れていたころ。
「……ねぇ、楽しかった?」
彼女がふいに訊ねてきた。
「ん? うん、まあ……わりと」
唐突な問いに、少し控えめに答える。
いや、本当はめちゃくちゃ楽しかった。
それに、今の彼女の姿。
張りついた布越しに透けて見える、下着や体のライン。
正直、心臓バクバクだ。
そんな俺を見て、彼女はふっと笑った。
まるで、全部お見通しって顔で。
……まいった。
こんなの、絶対かなわない——
呪文
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イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 25
- Scale 7
- Seed 473291580
- Sampler DPM++ 2M Karras
- Strength 0.75
- Noise 0
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