歯車少女:終焉の翼に抱かれて ~ 時を越えた約束
実際「時のほころび」はかなり危ない状況であり
悠長なことは言っていられなかった
(しかし・・・)
(どうした?クロ!)
(後悔の念の集合体はまぁ分かるとしても……)
(なぜファゴスになる?)
(もともと後悔に善も悪も無い)
(集まったとしても集積し 暗黒化するなど無いはずだが……)
(ん?)
(あれは?)
(あの歯車……おかしい……)
(余計なでっぱりがあって……ほかの歯車でカバーしてはいるが……)
(下手すれば時間がおかしなことに……)
(もしや……)
「トワ!」
「あいよ!」(ビックリした~)
「あの歯車を修理する!あれさえ治せば……」
「今後ファゴスは生まれなくなる!」
「ほ、本当か?」
「多分!」
「賭けか?よっしゃ大好物だぜ!」
修理が終わりに近づいていた
「よし、粗方終わりだ!後は時間の自己修復機能でいける!」
「了解した!はるかを連れて脱出するぞ!」
あたりを光が舞い飛んでいた
(修理された「後悔」たちが消えていく……)
(人の心が生むほかの様々な想いのように……)
懐かしい青空が見えてきていた
一人と一羽は 今ははるかを守りきれたことに
満足していた
呪文
入力なし