GS-6 刀は、使い手を得た
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前回:
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美亜都璃栖(べあとりす)は、倉庫で強烈な力を放つその名も無き"刀"を見つめ、しばらく放心状態であった。
「美亜、どうかした?」
と、隣から声が聞こえた。
戻ってこない彼女を心配に思った紅璃武(くりむ)が倉庫までやってきたのだった。
「……あ、将軍様。すみません、あそこにある刀が…気になって…」
「あれは…」
紅く、淡く光るその刀に、紅璃武もまた目が離せなくなった。
刀が収納されている箪笥へとゆっくり進み、紅璃武が刀を手に取ると、光はさらに強く輝きを増したように見えた。
「……見たことの無い刀…。形はタケクラのものだと思うけど、この刃の輝きは初めて…金属が違う…?」
「あ、前の店主が蒐集家の旅人だったそうで…」
「…異国の物なのね。この刀、持ち帰って調べさせてもらってもいい?」
「はい、将軍様なら…。店主には後で伝えておきますので。」
「ありがと。」
紅璃武は刀を布で隠すと、専属の鍛冶師にこの刀について尋ねるべく、店を後にし城へ戻った。
この刀は、シラクレナを救う鍵になるだろうか。
はたまた、この国のみならず世界をも巻き込む災厄を呼ぶものか。
らけしで先生の次回作にご期待ください!!
呪文
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