221 旅の半ば、彷徨う鎧に対峙するダークエルフお姉さん
彼女は折れてしまった剣を投げ捨てると、こちらをチラリと見やる。
ーーこちらも状況は悪い、ジリ貧だ。
俺が送ったサインを、彼女はただ現実として受け止める。
諦めたわけじゃない。
彷徨う鎧……、それはリビングデッド、死霊の騎士など言い方は様々だが、共通して言えることは魔のモノに魂を囚われた存在、という事だ。
志半ばで倒れた者は往々にして魔に囚われやすい、ーー大きな戦の後はいつもこうだ。
彼らへの鎮魂の為、尊厳の為、と言うのは綺麗事過ぎるが、近くの集落にとっては死活問題であるのも事実。
事実、彷徨う鎧を放っておいた結果、一夜にして壊滅した集落は幾つもある。
それに旅する俺達にとっても倒すべき相手でもある。
こうした討伐依頼を受けなければ俺たちは旅なんか続けてられない。
全く、世知辛い世の中だ。
振り下ろされる鎧の攻撃をいなし、反撃を叩き込んでいると彼女の方から強大な魔力を感じた。
マジかよ……、俺の額には先程までとは違う汗が伝った。
「ーー、どうにか防いでくれ!一気に決める!」
冗談じゃねぇ!
俺は彼女の魔法の範囲外に咄嗟に退避する。
ややあって広がる魔力、そして轟音、崩れ落ちる金属音が森を包んだ。
どうやら森は元の静けさを取り戻したようだ。
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ホントはドラゴンと対峙して欲しかった!
呪文
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- Steps 30
- Scale 7
- Seed 790542326
- Sampler DPM++ 2M Karras
- Strength 0
- Noise 1
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