男をふりふり
のっぺらぼうとサキュバスのハーフ
グラちゃん
子供の頃恐怖され迫害された想い出から他人に興味がない
それまで散々自分を迫害してきたのに
サキュバスの血に目覚めたとたん
寄ってきた男を理解できない
しょっちゅう渡されるラブレターを見もせず捨てる
そんな彼女だが子供の頃渡せなかった
「友達になってください」
と書いた手紙だけは今も捨てられないでいるのは皮肉だろうか
手紙を渡したかった相手がジェリーさんだったことには
お互い気がついていない
だが、無意識のうちに接触を避けている
接触してしまえば
戦わないではいられないだろうから……
そんな彼女が孤独から抜け出せる日は
まだ遠い
呪文
入力なし