【天秤の悪魔】第6話
メスシリンダーガキ著
『転生したらTSして悪魔になったので、ロールプレイします』
第6話より
悪魔を名乗る存在がしゃがんで、目線を姉妹に合わせた。
だがその瞳は、獣を狩ろうとする狩人のように鋭かった。
「わ、わたし、お花でかんむり作れるの」
「わたしも、腕わとか指わとか作れるよ」
「うんうん、そうなんだぁ。それでぇ? もしかして作って私にくれるのかなぁ? ここにはお花なんて咲いてないけどぉ」
悪魔を名乗る存在が優しく語り掛ける。
「いまは、むりだけど――」
「お外にまたでれたら、ぜったいにあげる」
「「いっしょうけんめい作って、おねえちゃんにあげるから」」
双子の姉妹がか細く弱々しい声で、強くその意志を通した。
すると、驚くべき事が起きた。
何も乗せてないのに、天秤が少しだけ銀の方に傾いたのだ。
呪文
入力なし