『眼帯戦線ー嵐の如く剣来たりてー』【ニャンノ世界】
混沌と化した地獄…
現在、この国では、数多の勢力が入り乱れる紛争地域と化していた。
火種は止まることなく、吹き荒れ、 闘争という風が、人々を殺さんと、闇と地獄を加速させていた。
理性という名の平和は成せず、ただ、争うことのみでしか存在を証明できない、修羅の場所、それがノスタリア戦域であり、ノスタリア公国であった地帯の場所である。
中島第一主義軍は、ノスタリアを属国化させることで北方の中島第一主義戦略を確固とすべく、動いていた。
真っ白に染まる…空白の文字列を眺めつつ、中島嵐歩は、彼方を見つめていた。
ネオ越夜隊である。
アストロベネトレーター、中島領侵攻だけに限らず、彼らは闘争のままに火を燃やし続けていた。
苦悩のままに苦しむ思想家がいた、
「単純に見るだけで終われば人類は退化するだろう、言葉なくば獣同然…その先にあるのは言わずもがな小屋である」
と、この言葉の意味を知るものは僅かかもしれない…されど、こうしたことの思いを知るものがいたとすれば、幸いだと思いつつ、中島嵐歩は、ネオ越夜の一部隊及び、その他の勢力、すなわち、多次元世界から来た者らを攻撃する。
これは、いわば、戦争であった。
個人戦に近いもの、誰がここを得るのかというのを目指した中島第一主義が、中島たらしめんとする戦い…
ネオ越夜隊および、無名の勢力をナイフと剣と銃で風穴を開ける
「悲しいものだな、名も与えぬカミがいるとは…」
カミすらもないのだろうが…
神などいても名はないままに終わるとは…
どんなに素晴らしくとも名がない限り、存在しないし、永続しない…
また、忘れられれば、それは砂のごとく朽ちていく…たがために戦うか…
中島の名を以て、中島の秩序を構築するためには他の島などいらない…
中島第一主義のプロパガンダ、思想を、理想を成すがために、他の敵を排除する。
例え、非武装だとしても…敵国の民には変わりないのだから…残酷な獣になる…
牙が生え鬼になり修羅となるのであった。
呪文
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