精神の砂嵐
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■前回:
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精神の砂嵐は、短時間で広範囲に拡散し、触れ続けると精神を蝕み、やがて肉体を完全に壊死させる。
岩陰に追い詰められたサフィラは、動けないキリアンを抱えながら、絶望的な状況を悟った。
この岩陰は、嵐を一時的にしのぐにはあまりにも狭い。この荒野で、二人を覆い隠せる物は何もない。
しかし、彼女の瞳に一筋の光が宿った。
「キリアン、今度は私が守る番だね」
サフィラは、まるで棺を閉じるかのように、自らの体で気絶したキリアンを覆い隠した。
「この嵐は、一定時間接触することで精神を侵食する。私が蓋になれば、あなただけは嵐から守れる……」
それは、精神の砂嵐が彼女の肉体と精神を蝕み、やがて死に至ることを意味していた。彼女の体は徐々に紫色に変色し、細胞が壊死していく。
■次回🔞:
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呪文
入力なし