大魔王さま驚愕
名だたる魔王を何体も従え、魔王軍団の頂点に立って人間界侵攻の指揮を執っている『大魔王デミオン』。
彼女は今、驚愕に目を見開き、自慢のツインテールを振り乱しながら将軍からの報告をそのまま聞き返した。
「は、はい。カーセル様は「俺は正気に戻った」などと言ってフレイ様とともに護衛部隊に寝返り、サテラ様はランスという男に元の世界へ連れ戻されてしまい、ドラゴン様は先代が経営しているカフェに採用が決まったとのことで退職代行に依頼して魔王を辞めてしまいまして――」
「退職代行を使って辞める魔王がどこにいる!? せめて私か人事部に直接言いに来なさいよ!! ……これだから“ヒアデス”が召喚した魔王や魔人は……」
部下の報告と離脱した魔王たちの名前を聞き、デミオンはブツブツ恨み節を零す。
思えば『ヒアデス』という召喚士が喚び出す魔王や魔人は皆、癖が強すぎる者ばかりだった。
カーセルとフレイは元々人間の英雄だったと聞くし、ドラゴンと先代は魔王のくせにカフェで働いてばかりいるし、あともう一体いる魔王に至っては召喚されてすぐ護衛部隊に寝返る始末。
普通に強くて言うことを聞いてくれる奴(あとできればツインテールのかわいい女の子)を出してくれと頼んでいるのに、ヒアデスの奴は『それじゃ【いいね】が増えない』などと訳の分からない事を言って変わり者を増やしまくる始末だった。
「ヒアデスは何やってるの!? 今すぐ奴に新たな魔王を召喚させなさい!!」
「そ、それが召喚士も『もう企画最終日だし、今日は平日で夜までパソコン触れないから一旦ログアウトする』と言って元の世界に戻ってしまいました!」
「アホかーーー!!」
デミオンが叫んだ途端、城が大きく揺れる。彼女の怒りによるもの――ではない。
「大魔王様! 本城の前にある城の一つが爆破されました!! さらにピンク色の髪と装束の『勇者』を筆頭に大量の護衛部隊がなだれ込んできています!!」
「ちょっ! 城の爆破って護衛部隊が使っていい手なの!!? しかもその『勇者』ってかの“大神”を退けたこともあるヤバイ奴で魔王クラスにぶつけていいレベルじゃないし!!」
その後、デミオン自らが出陣し、『勇者』と壮絶な戦いを繰り広げた結果、魔王軍団は辛くも壊滅を免れ体勢を立て直すことができた。
https://www.chichi-pui.com/posts/9e84217b-6460-46ed-ae40-8b55f9174dd4/
『大魔王デミオン』は作者ナオえもん様の許可をいただいてお借りしました。快くデミオンを貸してくださったナオえもん様にはこの場を借りてお礼申し上げます。
私ごときにデミオンを使う許可をいただいて本当にありがとうございます。
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