11.それぞれの明日を掴むために。
その前を何者かが割り入った。
次の瞬間、ひとつの金属音が響き渡る。
「!!?グオォォォ!!!」
それは会心の一撃。
水竜は泣き叫びながら大きくよろめいた。
「今だ!お前らかかれっ!!」
地上から集まって来ていた衛兵たちが一斉に水竜へ飛び掛かる。
そこには少女に同行していた衛兵の姿もあった。
「無事で本当によかった・・・」
「おかあさんっ!?」
目を開けた少女は母親に抱きかかえられていた。
彼女の傍らにはさっき使ったであろう
鈍色に光るナイフが握られたままだ。
「再会しているところにすまんが、アンタの手も借りたい!」
「・・・はい、すぐ行きます!」
一人の衛兵が彼女を呼ぶ。
名残惜しいが、状況が状況だ。文句は言ってられない。
「少し、離れてて・・・」
「うん。むちゃしない・・・でね?」
「・・・約束する」
この場に居るそれぞれが武器を持って水竜へ対峙する。
それは敵対関係にあるはずの侵入者たちも同じである。
そう。これは、
――それぞれの明日を掴むための戦いだ。
呪文
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イラストの呪文(プロンプト)
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- Scale 8.5
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- Scale 8.5
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