小説『鬼瓦捕物帖』【ニャンノ世界】
『鬼瓦捕物帖』
ネコニャリ時代、2225年11月
いつの世にも、邪なる者在りけり
其はネコニャリ時代においても
技術は進めど、犯罪は発生していた。
犯罪の手口は巧妙化し、気づかぬうちに、そうした類いのものが表面化される事態に、社会の均衡、秩序の崩壊を危惧した阿龍田警察は、此を晴天アポカリプス以来の危機だと位置付け、問題提起とし、発足されたのが、
〈特別領域機動捜査課〉
此は、ヤマト国内および、世界各地で発生した事件・問題に対し、即座に対応、問題解決に動く特殊作戦チームであった。
彼らには即座に起きた事案に対し
即時に裁定、有罪であれば、
正義執行により、対象を罪の度合いに応じて攻撃し、鎮圧する。
鬼瓦銕仁は、憂いていた。
世は腐敗と悪が蔓延り、
奔放になればなるほど、
復興は崩壊し
衰退していくことを…
彼は光剣を携え
対象を見やる…
対象の瞳は泥の如く濁り
既に異形の者へと化していた
表現の自由とは倫理の混沌である
対象の罪の度合いを測る、
測定、推測、所業とは過去に積み重ねてきた行いも裁定の基準に測定される。
この世に天秤無くば、誰が
涙を流す怒りを救うのか…
般若の仮面が増えてゆく…
雨と雷…
繁華街は欲望に染まる
理性を以て真っ当に生きる者らのためにも…
特別領域機動捜査課
鬼瓦銕仁課長は、
眼前の邪なる悪を葬らんと
成敗する。
ー裁定ー 塵芥
「正義執行」
掌から、青き光剣が顕現する。
其の剣は一切の曇りなき、
光を発し続け
闇の存在を滅さんとする
激光であった。
そう、彼は怒っていたのだ
邪なる悪に
真っ当に生きる者たちの裏で
貪る腐った果実に
「ー義剣・裁ー」
義を以て闇を斬る
対象は爆散し、塵芥と化した
「対象の沈黙を確認…後は地獄の裁きにて反省するんだな」
そう言って、彼は去る
領域外では知らぬこと
ゆえに事象の表側では平穏さが保たれてるのは彼らがいる。
暗黒時代たるものが、
再来しないのは、
目に見えない者らの頑張りによってこそ、成しえるのかもしれない。
鬼瓦銕仁は夜空を見上げ、概念煙草を吸う。
空想の煙草であり、害はない…
だが、吸わねばやってられないほどに…殺伐とした、ないしは混沌とした世界へと成りつつあるのを、
かつての記録の兆候を読みながら、鬼瓦銕仁は社会の混沌と対峙し続け、捕物帖を綴るのだ。
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