アヤナギ荘の日常 #32 -Everyday Ayanagiso-
嫌という程に夏を告げている。
「…もしもし、何か用でござるか?」
自室でくつろいでいた明芽は、
スマホの着信が鳴り手に取る。
「うむうむ... 今年も始まると...
なるほど人手が... 了解であります...」
用件を一通り聞き、明芽は通話を終えると、
自室を出て早々に1階へと降りる。
「皆々殿ー!いるかー!」
勢いよく階段を下りながら叫ぶ明芽に、
居間でくつろいでいたイチノが頭だけ出す。
「なにごと?美鳥さん、どしたん?」
「海の家じゃ!先程、
友人から手伝いを頼まれてのう。
どうやら人手が足らんそうな…って
なわけで皆々も手伝いに行かぬか?」
ソファで漫画を読んでいたクロキが
ちらりと顔を上げる。
「海の家か…、あーしは行ってもいいぞ」
若干よだれをすすりながらクロキは応えた。
「クロ、いま絶対に海鮮料理を思い浮かべましたね」
「たりめーだろ。それにシロももちろん行くよな?」
「まぁ、面白そうですし行きますよ」
その横でイチノはすでに
スマホで水着を検索していた。
「うちはバッチリ似合うやつ探しとくよ♪」
そのまま会話が熱を帯び、
気づけば四人は荷造りを始めていた。
「では諸君、いざ参らんぞ!夏の戦場へ!」
そして夕方、真っ赤な空を背に、
車は南の浜辺へと走り出した――。
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毎話 朝or晩の8時に更新
今回は特例…(間に合わなかった)
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