『Melancholy Cat RD』【ニャンノ世界】
許されないモノクロな世界で
生きづらさを抱えながら
屋上で一機佇む、孤独な生命体
猫ロボとしよう
ソレは、常識を疑っていた。
どうして、白と黒で物事を決めなければいけないのだろう。答えは一つだけなのだろうか、その判断でよいのかと…。
しかしながら、昨今は時間に追われ、
考えることを、以前よりはしなくなった。
今では分かりやすいものがよしとされ、
複雑なものは、見向きもされなくなってきた。
心情を考えることもしなくなった。
猫は考える
ロボットは思う、
心に深く踏み込むには
もっと、常識に抵抗する力が
勇気が必要なのではないかと…
そして、脳内で生み出された
考えがはち切れそうに
なった時、
空中から青い林檎が降ってきた。
猫はそれをMelancholyと名付けるのであった。
呪文
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