幕間:編集部でちょっとした実験中
「おや、あんたが編集部に顔を出すなんて珍しい。どうした?」
「どうした?じゃないでしょ!! なんでこんなのが載ってるのよ!?」
「ああ、それは・・・」
以下、編集長の話の要約。
・パンストのイラストが思いのほか気に入ったので、調子にのって、「あまりもの」を掲載。
・「あまりもの」が 「31いいね」を獲得して、ここの雑誌の歴代2位を獲得。(当時の1位が「32いいね」)
・「あまりもの」の投稿に過去の投稿がぶっちぎられたので、オーナーが拗ねる。
・GRYPHON先生にエッチなイラストを作ってもらって、オーナーを宥める。
・なんとか「連載継続」の承諾を取り付けて、掲載を再開する。
・そうこうしているうちに、「あまりもの」が「33いいね」を獲得して、歴代1位を獲得。
・GRYPHON先生に追加でエッチなイラストを作ってもらって、オーナーを宥める。
・オーナーがへそを曲げたままなので、「ちょっとした実験」をおこなうことにした。
「・・・という訳で、面倒臭いオーナーの相手をするのがいい加減うざくなってきたので、まじめにエッチなイラストを投稿した時の反響をみてから今後の展開を決めましょう、というように話題をすり替えて・・・こうなった」
「・・・事情は分かったけど・・・」
「ほら、髪をおろしたら、誰だか分からないし・・・」
「失礼ね!! それに、思いっきり、タグ付けてるじゃない!!」
「ありや、これは失敬」
「なんで、わたしが脱がなきゃいけないのよ!?」
「前にも言った通り、ここにはあなたしかいないし・・・。後は、あたなの生まれの不幸を呪うしかない」
「生まれの不幸って、どういうことよ」
「古い話になるが・・・」
以下、編集長の話の要約。
・1990年代に、「恋愛SLG(シミュレーションゲーム)」というジャンルがあった。
有名どころとして、『ときめきメモリアル』の『藤崎詩織』ちゃんがいる。
・PCゲームにも恋愛SLGはあったが、家庭用のコンシューマー・ゲームとちょっと違っていた。
・「コンピューターソフトウェア倫理機構」のシールが貼られた『18禁』、いわゆる【エロゲー】。
『こみっくパーティー』は本来そっちのジャンルで、『高瀬瑞希』はそっちの出身。
「つまり、『藤崎詩織』ちゃんと違って、『高瀬瑞希』はエッチな役割を担うことを宿命づけられているのだ」
「な・っ・と・く・い・か・な・い!!」
「まぁ、納得はいかないだろうが・・・。本来は【R-18】のところを【R-15】にしてるし、変なやつだが、いちおう彼氏はいるんだし、これで許してくれ」
「・・・ほかに言うことないの?」
「ほかに? (四つん這いのイラスト指さして)このイラストを反対側から見たかった、とか?」
「・・・グーで殴るよ」
「まぁ、いろいろ思うところはあるだろうが、この連載が打ち切りになったら、彼氏とのエッチどころか、キスもしないままに終わることになるぞ?」
「・・・それはヤダ」
「じゃあ、受け入れてくれ」
「・・・受け入れたら、そのうち、彼氏くんとキスはさせてくれるの?」
「あんたに1つだけ良いことがあるとすれば、いちおう全員、あんたの幸せを望んでいるってことだ。
あんたが彼氏くんとのハッピーエンドを望むのであれば、その通りにはなる」
「・・・絶対?」
「絶対だ。・・・ただし、2つほど問題は残る」
「・・・どんなこと?」
「1つは、【時期】は未定ってことだ。現在の彼氏くんとキスはできるが、もしかしたら、それは、【誓いのキス】の時になるかもな」
「結婚式まで、キスもできないってこと!?」
「これに関しては、われわれは関与しないので、彼氏くん次第だが・・・。
なかなか手をだしそうにないし、最近は晩婚化が進んでいるし、それに、なぜか、時々【kissing】がNGワードになってたりするから、結構、ハードルは高いかもしれん」
「【kissing】がNGワードって、どういうこと!?」
「それは運営様に聞いてくれ。さすがに運営様もキスがダメとは思っていないはずだが・・・。
【kissing】を野放しにすると、おかしなところにキスをしたがるやつが後を絶たないのかもしれん・・・。
まぁ、いずれにしても、われわれの手出しできない領域だから、しっかり、自分で、彼氏くんを誘惑してくれ」
「・・・もう1つは?」
「こっちは単純だ。あなた以外の全員が、あなたを脱がすことに躊躇いはない、ってことだ。むしろ、みんな見たがっている」
「ちょっと!!」
「これに関して、たぶん、彼氏くんも同じだと思うぞ? もっとも彼氏くんは、独り占めしたいと思っているとは思うがな。 ちなみに、オーナーも俺も、独り占めしたい派だ」
「そんな情報はいらないけど!! 全員一致でわたしの幸せを望んでいるんじゃないの!?」
「だから、誰も、脱ぐことがあなたの不幸につながるとは思っていないってことだ。あきらめろ」
「な・っ・と・く・い・か・な・い!!」
「そんな訳で今後もよろしく!」
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「・・・怒って帰っちゃいましたね」
「そりゃ、彼女自身には何もいいことないからな」
「怒らせたままで良かったんです?」
「彼女の場合、なんだかんだで、彼氏くんとイチャイチャできれば問題はないだろ? ここで連載が続く間は、イチャイチャできるんだからな」
「たしかに・・・連載、続くんですかね?」
「さぁなぁ・・・。オーナー次第だろ?」
「ですね。本当に、われわれ、どうなるんでしょうね」
「・・・実を言えば、廃刊するつもりで準備していたらしいんだが・・・。
『締め』のあいさつ考えるうちに、湿っぽくなったり、愚痴っぽくなったりしてきて、あいさつ考えるのがイヤになったらしい」
「それで?」
「それで、問題を先送りした結果・・・こうなった」
「なるほど、あのオーナーらしいですね」
「だろ? だから、もしかしたら、俺らのこのやりとりが、最後のメッセージになる可能性もある」
「おっさん同士の、このやりとりが、ですか?」
「おっさん同士の、このやりとりが、だ。普通はこれで終わりはないと思うんだが、あのオーナーのことだからなぁ・・・」
「あのオーナーのことですから、ねぇ・・・」
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